【リトルなでしこ・選手名鑑】 隅田凛・・・超攻撃型ボランチが追い求めるもの

ロンドンオリンピックで銀メダルに輝いた『なでしこジャパン』。U-20女子ワールドカップで銅メダルを獲得した『ヤングなでしこ』。女子サッカー界が大きな注目を集めている今、更に一つ下の世代に『リトルなでしこ』と呼ばれる17歳以下の日本代表の存在があります。今回はU-17女子ワールドカップで活躍したボランチの隅田凛選手のプレーの魅力に迫ります。

【隅田 凛】 すみだ・りん

国籍:日本
生年月日:1996年1月12日
身長:157cm
体重45kg
在籍チーム:日テレ・ベレーザ
ポジション:MF

まるでトップ下のような超攻撃型ボランチ

背番号11という攻撃的な数字を背負う隅田凛ですが、そのプレースタイルはボランチとは思えないほど攻撃的なものです。ダブルボランチでコンビを組むを中村みづきとは縦の関係を築き、隅田が前目に張って中村が後方でその動きを支援します。スタートポジションをセンターサークル付近に置きながらも、攻撃時はほとんどトップ下のような位置でプレーします。

長谷部誠を彷彿とさせるプレーイメージ

前を向いてボールを持ち、前に向かって突破を仕掛ける推進力が最大の特徴です。男子日本代表に例えるなら長谷部誠のように縦に強い攻撃スタイルが持ち味で、スピードに乗った切れ味鋭いドリブルでDFを2~3人振り切る力があります。1対1での体の使い方が上手く、背後からディフェンスにタックルを受けても簡単にボールを失わないキープ力を持ちます。左右両足から放たれる抑えの利いたミドルシュートが武器で、アタッキングサードに入り込めば非常に危険なプレーヤーです。

非常に運動量の多い選手で、ペナルティエリアに飛び込んでフィニッシュに絡んだり、サイドに大きく開いて味方のパスを引き出す動きなど、フィールド全体を走り回りながら中盤の繋ぎ役を果たすチーム1の汗かき屋です。ビルドアップ能力も高く、前線でタメを作りながらサイドバックのオーバーラップを引き出すスルーパス、絶妙のタイミングでフォワードに送る縦に速いラストパスを武器にします。

隅田から始まる中盤のゾーンプレス

リトルなでしこのディフェンスは中盤で人数をかけて相手を囲い込むゾーンプレスが特徴ですが、隅田の運動量は守備でも大きな貢献を果たします。抜群のスピードで前線に向かって激しいチェックを仕掛けるとDFのパスコースを読みながら危険なスペースを消し去り、相手プレーヤーをサイドに追い込んで攻撃のスピードを遅らせます。組織的な連動を見せる中盤のプレスディフェンスは隅田の一歩目から始まります。

小柄な体型でフィジカルコンタクトの強い選手ではありませんが、ボールホルダーに対する執拗なマークで激しいプレッシャーを与えます。攻守の切り替えが速く、敵陣深くまで切れ込んだ後にカウンターを受けても60~70メートルを全速力で駆け抜けて自陣ペナルティエリア内まで戻ります。大きな上下運動を何度繰り返しても落ちない運動量でフィールド全体をカバーできる選手です。

総括

自慢の攻撃力と運動量で果てしなく前に飛び出して行く超攻撃型ボランチの隅田凛。目指しているイメージは澤穂希のように得点力の高いボランチ像でしょう。フィニッシュの精度を更に上げて、ここ一番でゴールを奪える勝負強いプレーヤーに成長することを期待します。

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