水納島(本部町)はこちら。→水納島(本部町)
どこに行ってもプライベート
もしも自分が島に暮らしているとして、その島には自分たちひと家族しか暮らしていないとしたら、どうでしょうか。 島外との連絡は不可欠。恐らく、船も自分で操縦できなければ話になりません。仕事の確保はもちろん、日々の買い物すら容易ではないはずです。しかし、自然だけは綺麗。人との関わりがほとんどないぶん、何ものにも代えがたい自然はそのまま。もはや独り占めです。
結論から言えば、そんな島は無人島を購入でもしない限りありえません。しかし、島民が一世帯のみという島ならあります。あるんです。定期船も無く、商店も無い島。不便だけど、自然だけはただひたすらに美しい島。それが、「沖縄県宮古郡多良間村にある方の」水納島(みんなしま)です。 水納島と言えば、沖縄本島近くの国後郡本部町にある同名の水納島がイメージされがち。こちらはこちらで見どころが多く、定期船も出ていることから人気なのです。ただし、今回紹介する水納島は、国後郡本部町の水納島「じゃない方」。知名度も低いですが、それだけにコアなファンの心を鷲掴みにしている玄人好みの島なのです。
そんな水納島も昔はそれなりに多くの人々が暮らす島だったようで、かつては学校もあったとか。1935年(昭和10年)には人口265名を数えたそうです。ところが、琉球王国時代の1961年(昭和36年)の台風被害があまりにも甚大だったため、多くの島民が移住。今となっては宮国さん一世帯を残すのみとなってしまいました。 そしてこの定期船が無い島、行くことはもちろん、なんと宿泊も可能だったりします!唯一のアクセスは隣島の多良間島から。島民である宮国さんへ連絡を取ることで、多良間島~水納島間のチャーター便への乗船が可能で、島には宮国さん所有のコテージまであるのです。
島の魅力もいくつかありますが、何と言っても一世帯しか住んでいない島がゆえの手つかずの美しさと、多くの観光客でごった返すことのない静かさは唯一無二。どこに行ってもプライベートビーチ、どこに行ってもプライベートアイランドなのです。そして何よりその到達難易度の高さ!!船はチャーター船となるため、1人旅での乗船は色々と困難。かと言って、集団旅行で仲間と予定を合わせてまで水納島を目指すのもマニアックすぎます。実際に行くと決めたとしても、夏のシーズンならば同じくマニアックな先客が居たりして予約が取れず、なんてこともあったり。何かと懸念事項が多く、相当な気合が無ければ行けない島だと想像できるでしょう。 ただこの不便さを乗り越えたなら、沖縄ファンから羨望の眼差しを受けることを断言しておきます!その時は、ほとんど手つかずの自然、足跡の無い砂浜、他に誰もいない場所での夕陽、かつての生活の面影が残る島の風景などなど、相手に存分に語ってあげてください。
水納島の見どころ
宮国さん一世帯が暮らす水納島にはコテージが2棟あり、宿泊が可能。要事前予約:0980-79-2773
景色を楽しむ
浜崎ビーチ(場所)
全体的に白砂が美しい水納島のビーチ。その中でも一番とされているのが、島の北西にある浜崎ビーチです。真っ白な貝殻やサンゴのかけらがたくさん落ちているのだとか。拾い集めるだけで喜ばれるお土産になりそう。
集落跡(場所)
ところどころ、かつて多くの人が暮らしていたころの生活の跡が垣間見えると言います。探しながら歩いてみるのも楽しいはず。
水納御嶽(場所)
15世紀の後半に水納島を統治したと言われる、ミンナペーユヌスが祀られている御嶽。
水納島の情報あれこれ
【名 称】水納島(みんなしま)
【所在地】
(地図)
【面 積】2.15㎢
【周 囲】
7.2km
遊 び
ダイビング、海水浴、シュノーケリング、海中遊覧、トレッキング、キャンプ
島内のルール
島内に商店は無し。コテージ宿泊
水納島へのアクセス
多良間島からのチャーター便のみ。
要事前予約:0980-79-2773
多良間島へのアクセス
飛行機を利用する
宮古空港~(20分)~多良間空港
宮古空港へは東京(羽田)、大阪(関西)、那覇、石垣より
船を利用する
宮古島・平良港~(2時間)~多良間島・普天間地区
宮古島へは【飛行機】、【フェリー】
平良港へは【フェリー】、【バス】
(島プロフ一覧)