実は謎多き島
瀬戸内海では淡路島と小豆島の間に位置する姫路市・家島諸島。その家島諸島の4つの有人島の中で、もっとも西に位置するのが西島です。 家島諸島内では最大の面積を持ちますが、人口は最少。では静かな島かと言えばそうでもなく、島内には県立いえしま自然体験センターがあり、安価で家島での遊びや宿泊ができるためか、主にファミリー層や子供たちの出入りが多い活発な島だったりします!センターを通じての無人島体験や、養殖体験、カヌー、潮干狩り、キャンプファイヤーなど、周辺の海や自然環境を活かしたレクリエーションが楽しめちゃいます。
島は男鹿島と同じく採石がさかん。さらに石ばかりでなく、縄文時代や弥生時代の遺跡も見つかっており、出土品も多かったりします。また、島の西側、坂道を登った先に「コウナイの石(頂上石)」という巨岩があり、昔から「神が宿る岩」として知られ、「岩の西側では磁石が狂う」など不思議な噂や言い伝えも。島の地名には「オツヅノ鼻」や「マルトバ浜」などカタカナが多く、その名前の由来には諸説あるものの、実は詳しいことがわかっていません。そんなところもちょっと不思議。好奇心を掻き立ててくれる、謎多き島でもあるのです。 平日は採石場が稼働しているため、島に入れるのは土日に限られます。また、島は私有地のため、立ち入る際は許可も必要になります。家島諸島の観光協会や民宿などにより、西島をめぐるツアーが年に数回開催されており、その際は島を思う存分見て回ることが可能です。謎の多い島ゆえ、訪れるたびに新しい発見もありそうな島。歴史の証人になれるかも?
西島の見どころ
島を遊ぶ
県立いえしま自然体験センター
ロッジやコテージ、テントサイト等がある施設です。環境学習の拠点として機能しており、野外の体験活動を中心に年間さまざまなイベントが行われ、主に県内の子供たちが多く参加しています。西島にて遊ぶと言うよりは、家島諸島全体を遊ぶプログラムが多く、漁業体験や、養殖体験など、近畿圏ではなかなかできない遊びも可能。そして、夕方から夜にかけ、施設で自炊や宿泊体験をします。
(公式HP)
釣り場
チヌ釣りのメッカとして知られる家島諸島。磯だけでも相当数の好漁場があり、釣り場をくまなく巡る人もいるんだとか。通の間では「ハズレなし」と評される釣り場を有する西島も、密かな人気を誇ります。
釣堀(いえしま自然体験センター横、室崎)
島に2か所、それぞれ海上につくられた釣り堀も人気。連休は朝からにぎわいます。貸し竿もあります。
景色を楽しむ
コウナイの石(頂上石)
西島では最大の見どころとも言えるのがこのコウナイの石です。「頂上石」「頂ノ岩」「長老岩」など、いくつかの呼ばれ方があります。高さは8m近くあり、どう見ても不自然な場所にどっしり構えているため、まるで誰かが下から引っ張り上げたかのよう。歴史深い島でありながら、この巨岩にまつわる直接的な言い伝えは残っておらず、今なお噂が飛び交っています。年に数回この巨岩を訪れるツアーが組まれており、その際に見に行くことが可能です。
松島野馬
西島では唯一「家島十景」に数えられる景勝地。西島の南に浮かぶ小島の松島は、「中国の花山のようである」とされ、漢詩に表されました。昔は松島に馬の牧場があったと伝えられています。
採石場
男鹿島と同じく採石がさかんな西島。採石場のまわりは木々がほとんど見られないため、坂を登ったときの視界の広がり方も独特です。
西島の情報あれこれ
【名 称】西島(にしじま)
【所在地】
兵庫県姫路市(地図)
【面 積】6.59㎢
【周 囲】
21.0km
遊 び
散策、釣り、海水浴、キャンプ、バーベキュー、潮干狩り、シュノーケル、シーカヤック、ドラゴンボート、漁業体験、養殖体験、無人島体験
食べる
かき
郷土料理
かき料理
変わりモノ
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お土産に
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マスコット
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う た
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島内のルール
島内は私有地に付き、許可のない上陸は禁止
西島へのアクセス
船を利用する
JR姫路駅~(バス25分)~姫路港~(40~60分)~西島・いえしま自然体験センター坊勢汽船株式会社(運航時刻表、公式HP)
※ 施設使用予約、または入島許可が必要です。姫路港へは姫路駅南口より【バス】
島プロフ一覧(近畿地方)