菅島 - 素朴が魅力!海女漁の恵みに舌鼓(三重)

どんな島

 鳥羽市の港から約20分、北にある答志島と並んで浮かぶのが菅島です。こちらも海女漁が盛んで、女性によって支えられてきた歴史を持っており、かつては、夫が妻の下に通う婚姻、いわゆる妻問婚といった文化もありました。それだけ、海女さんの存在が偉大な島だとも言えます。 鳥羽市は観光整備が進んでいますが、周辺の島々に限ってはそうでもなく、島の景観と海の幸を求めた観光客が集まる素朴な島と言えるでしょう。市内を走る近鉄やJRのおかげで、アクセスも良好。手軽に素朴かつオイシイ時間を過ごすことができます。イノカイ味ご飯、メヒビ汁など、ほかの島々ではまず見かけないような名前の海鮮料理も、菅島では食べられるからちょっと粋。もちろんアワビやサザエなど、定番の高級貝類も食べられます!

 素朴な菅島では、穏やかな景色を見て回るウォーキングが定番です。現存する中では日本最古の洋式灯台である菅島灯台をはじめ、大山山頂からの景色やしろんご浜も風情は抜群。中でも、島の小学校の児童が島内を案内する「島っ子ガイド」が人気です。  

見どころ

景色を楽しむ

菅島灯台 (場所)

全国の島々に点在するAランク級の保存灯台の中でも、最も歴史が古く、「日本最古の現役洋式灯台」という肩書を持ちます。設計は「日本灯台の父」とも言われるリチャード・ヘンリー・ブラントン。灯台の周辺はちょっとした広場があり、色々な角度から見ることができる灯台が映えます。

菅島大山 (場所)

菅島で一番大きな山です。登山道は鳥羽の風景を一望できるコースになっており、なだらかに歩ける点でも、幅広い世代に人気のウォーキングスポットです。新幹線にの敷石に使われている蛇紋岩の採石場なども要チェック。

しろんご浜 (場所)

 海水浴のできる浜。島の守護神である「白髭大明神(しろんごさん)を祀る浜」からしろんご浜と名が付きました。毎年7月11日には、数百年以上も前から続く、伝統の「しろんご祭り」という、祭が開催されます。本来禁漁のしろんご浜もこの日ばかりは解禁。ほら貝の音を合図にし、島の海女さんらがアワビの初獲りを競い合いますが、海いっぱいに広がる海女さんらの姿は、夏の風物詩となっています。 一番に雌雄のアワビを捕まえた海女さんは、海女頭として称えられ、一年の豊漁が約束されるそうな。

冷泉寺 (場所)

鳥羽市の文化財。その見た目から風格を感じずにはいられません。鰐口は県下最古のものだそうです。

菅島神社 (場所)

メイン集落の中にある神社です。境内には亀の形をした大きな石があります。  

島のいろいろ

【名 称】菅島(すがしま)

【所在地】

三重県鳥羽市(地図)

【面 積】4.52㎢

【周 囲】

13.0km

遊 び

釣り、海水浴、自然遊歩道ウォーキング

食べる

伊勢エビ、アワビ、わかめ、海鮮類

郷土料理

とばーがー(菅島のアジを使った野菜たっぷりバーガー)、とばべん(菅島産さざえの炊き込みごはんに海藻や魚など10品のおかず)、ひじきご飯、イノカイ味ご飯、メヒビ汁、サメのたれ、活魚料理(マダイ、アワビ、サザエなど)

変わりモノ

海女、閃緑岩層(港の反対、砂利採掘場にて見られる)、妻問婚(かつて存在した文化)

お土産に

糸わかめ、黒のり、味付メヒビ、サメ・アジなど干物類

マスコット

う た

菅島小唄、しろんご祭の唄、菅島の女

島内のルール

島へのアクセス

船を利用する

鳥羽市内は2つの港あり。 鳥羽港・佐田浜は近鉄・JR鳥羽駅から徒歩5分。中之郷は近鉄中之郷駅から徒歩5分。

鳥羽・中之郷~(15分)~鳥羽港・佐田浜~(15~25分)~菅島

鳥羽駅までは【JR】、【近鉄】、【バス】

近鉄中之郷駅までは【近鉄】

(島プロフ一覧)