いよいよ、ロンドンオリンピックの開催日が近づいてきましたね。夏季オリンピックとしては第30回目となる記念の大会です。各国の代表選手がどのような活躍を見せるのか、想像するだけでも楽しいですね!今大会で注目度の高い選手を紹介するこの企画。今回は日本女子サッカー五輪代表、丸山桂里奈選手をクローズアップしてみたいと思います。
【丸山桂里奈】まるやま・かりな
生年月日:1983年3月26日(29歳)
出身地:東京都大田区大森北
身長:163cm
在籍チーム:スペランツァFC大阪高槻
ポジション:FW
ここ一番での決定力
2011年、ドイツワールドカップ準々決勝のドイツ戦。延長戦までもつれ込んだ大一番、この試合を決めたのは丸山選手でした。澤穂希選手が出した浮き球のラストパスに素早く反応し、ほとんど角度のない場所から強引にシュート。キーパーの右手をかすめながらゴール左隅に流し込みました。このゴールが決勝点となり、地元ドイツに勝利する大金星を挙げたことは記憶に新しいところです。
このゴールに象徴されるように、丸山選手の特徴はここ一番での勝負強さにあるでしょう。強豪国の屈強なディフェンダーを相手にしても臆することなくドリブルで切れ込み、ミスを恐れることなくシュートを打ち切るメンタリティーの強さは驚異的です。対戦国が強ければ強いほど存在感を増していくタイプで、上位キラーという他の選手にはない素質を持ったプレーヤーと言えるでしょう。
天性のドリブラー
勝負強さと決定力が注目される丸山選手ですが、最大の武器はドリブルです。独特なフォームとリズムから多彩なフェイントを繰り出し、緩急をつけた鋭い切り返しでディフェンスを抜き去ります。特にサイドライン際のプレー強く、中に切れ込むと見せかけて外に切り返し、縦に速いドリブルでサイドを突破します。左右を問わず高精度のクロスボールを上げるなど、ウイングプレーを得意とします。
ドリブラータイプのプレーヤーには岩淵選手もいますが、彼女はサイドで勝負するよりもペナルティエリア付近から内側に向かってゴールに切れ込むプレーが得意の選手です。タイプの異なる二人のドリブラーが控える日本ベンチのオプションは多彩です。試合終盤、相手ディフェンスの足が止まったとき、丸山選手と岩淵選手のスピード感あふれるドリブルは脅威となるでしょう。
総括
ドイツでは一躍ヒロインに上り詰めた丸山選手ですが、最近は怪我に苦しんで満足なプレーをしていません。オリンピック代表候補の中でも、当落線上にいると言われています。コンディションは上がっていると言われていますが、何としてでも復活してもらい、ロンドンでも値千金のゴールを決めてほしいです!