やっぱり手がかかる?!外国車との日々

ワイルド・ホーセス

「異常はないのに緊急警告灯が点いてしまうという異常」を直してもらってから1年もたったでしょうか。仕事で外回りをした帰りにいつものガソリンスタンドで給油をしてもらっていると、そこの若旦那さんが大きな声でこう言いました。

「おにいさん!これダメだよ!ガソリン漏れてるよ!」

びっくりしてクルマの外へ出て、若旦那が「ほらあ、このホースがこんなに垂れちゃってさ、危ないよ」と指差す先を見ると、ガソリンタンクとエンジンをつないでいると思われるホース的なものが左後輪に触れようかというところまでだらーんとしています。

「ホースが垂れてるのも危ないしほら、ガソリンちょっとずつ漏れてるじゃん」

左後輪の内側、ホースの下に置いた洗面器に少しずつガソリンが溜まっていきます。「ここからクルマ屋に電話しなよ」と促されて例のディーラーへ電話すると

「わかりました。すぐそこへ引き取りに行って、代車もお届けします!」

とのこと。スタンドからは10分間歩いて職場へ戻り、夕方仕事を終えたころにちょうど代車が来ました。こちらはさらに年季の入った某ドイツ車。ちょっとした不安を抱えながらもそのクルマで家に向かいました。

昼間お世話になったガソリンスタンドを通り過ぎて間もなく、大きな橋の上り坂で、その代車がみるみる失速するではありませんか。踏んでも踏んでも登らない・・・。あきらめて車を左に寄せ、恥ずかしさをこらえて再びガソリンスタンドへ。

「あ、昼間のクルマはディーラーが持って行ったよ!」
「いやあの、今度は代車が止まっちゃって・・・」

「うそ!」

二人で橋へ。若旦那はクルマを動かそうとしてすぐにひとこと。

「ガス欠だね!」

代車のガソリンがケチってあることは百も承知でしたが、歩いて10分の距離しか残ってないってどういうことだよ・・・。頭にくるやら情けないやらで途方に暮れていると、若旦那の眼がキラッと光りました。

「あ!昼間に漏れたガソリンがあるよ!」

・・・ということで・・・昼間に愛車から漏れたガソリンを、今度は代車に入れてもらって無事に家まで帰ることができました。エコだね。で、すぐにディーラーにクレームの電話を掛けると

「すいません!担当は帰っちゃいました!よく言っときます!」

と明るく言われたのでした。