6月23日、今日は沖縄慰霊の日です。当時はこの日以降も島内の各地で戦闘が続いており、沖縄戦が終結した日と一概には言えないながらも、それでもこの慰霊の日は思い馳せるという意味で大事な日だと思います。
温暖な気候や色鮮やかな海。観光地としての華やかさの裏にあるのが、現在の沖縄に限らず日本に特別な意味を持つ戦争の歴史。
凄まじい砲撃(鉄の暴風)、日本軍兵のみならず、戦闘や怪我の手当てなどに参加させられた子ども、自ら死を選んだ人、追い込まれ家族を殺した人もいます。戦争に巻き込まれ、命を落とした人たちのことを思うと、気軽な気持ちで沖縄に足を踏み入れていいんだろうか。と考えることもあります。
沖縄本島の西海岸、北谷町にある砂辺(すなべ)海岸。ここはアメリカ軍の上陸地点であり、海岸付近にはたくさん戦艦が押し寄せた写真も残されています。以前この海岸に行った際、今の海からはそのような過去を想像できませんでした。それぐらいきれいで静かな場所だからです。
これまで沖縄には何度か訪れたことがありますが、行く度に簡単に語れるものではないということを思い知らされます。
子どもにどう伝えていこうか…
初めて沖縄に訪れたのは、高校生の修学旅行の時です。
戦争の跡が多く残されている本島南部の平和祈念公園やひめゆりの塔を見学しましたが、勉強不足(勉強不足は今もですが…)でほんの一部のところにしか目がいっていなかったです。
それでも知識や経験が増え、社会人になって再度訪問することで当時は気付けなかった所に目が行ったり、感じ方も変わっていた気がします。そう言う意味では何度訪れても気づきがあると思いますし、今度は自分が子どもに伝える側としてまた行ければ。そんなことを考えています。
太平洋戦争には原爆、全国各地の空襲、開戦、終戦など語り継がなければならない出来事がたくさんありますが、沖縄の地上戦も大きな出来事だと思います。
うまく言えませんが、地上戦は兵士や住民の精神状態が生死に影響してしまうからこその恐さ・残酷さがあると思います。ここで何が起きたのか。子ども(3歳児)が理解できるようになるまでにはもう少し時間がありますが、それまでに自分なりの言葉で伝えられるといいと思っています。
これは昨年の記事ですが、これらのような施設に訪れる人が減っているという現実もあるようです。できることは限られるのかもしれませんが、少しでも広めたり、実際にまた行ったりしていきたいと思いました。