我が家では長男が1歳の時から通っている遊び場に「掛川森林果樹公園」(以下、果樹公園)という施設があります。
この公園の良いところは、園内を1周するとちょうど1キロくらい歩けて、アップダウンもあるので散歩にちょうどいいところです。また春はサクランボや桃の花が咲き、夏は梨や桃やブドウなどの果実が実り、秋は紅葉の他カキや栗が実り、冬は梅の花が咲きミカンが実ります。
四季折々の自然が楽しめ、たくさんの種類の野生キノコや、野鳥や昆虫も観察することができます。
これだけ充実した公園が、車で3分ほどの場所にあって、しかも無料で遊べるということもあって、長男が1歳の頃から毎日のように通い詰めている我が家のお気に入りの場所なのです。
果樹公園は長男にとって学びの場
果樹公園は山の中に作られた公園です。そのため、園内は散策路も充実しています。子供の足でも安全に登れるよう整備されており、標高130mの展望台からは掛川の市街地や晴れている日には南アルプス、富士山も一望できます。
散策路には、様々な広葉樹が生えており、多種多様なキノコを見ることができます。
上の写真はキクラゲがよく生えている倒木です。木の裏側の普通気づかないところに生えているのを長男が発見しました。何百回と果樹公園に通い詰めている長男は園内にあるキノコ発生ポイントは大体把握してしまっているようです。
こちらは駐車場の奥の斜面で土栗(ツチグリ)と呼ばれるキノコ発生ポイント。ツチグリはヒトデ形に開いた外皮の中に丸い袋状の中身がある、珍しい形のキノコです。
ツチグリに似たキノコに、埃茸(ホコリタケ)や脳茸(ノウタケ)や鬼燻(オニフスベ)などがありますが、どれも見た目が独特で、いずれも幼菌(若い)のうちは食べることができる面白くておいしいキノコたちです。
売店で買ったみかんを抱え、地面に落ちている摘果されたビワを拾っているところです。長男は落ちている果樹や木の実などの収集癖があり、手に持てないときは、ポケットや服の中、帽子の中(頭の上)まで使って拾い集めてきてしまいます・・・。
最終的に持ち帰った果樹や木の実たちは庭に置かれるので、そこから松、かりん、イチョウ、みかん、くるみ、どんぐり、ヤシ、あけび、ひょうたんなどが庭で雑草のように普通にニョキニョキと生えてきています(汗)
長男とは正反対にインドア派な娘は、まったく果樹やキノコには興味がないので一人でおままごと。小さい頃から休日は長男につき合わされてばかりですが、自分でそれなりに遊びを見つけて楽しんでいるようです。
「あそこに1つだけ取り忘れてる文旦があるよ!」と声をかける長男。
果樹公園で働いているシルバーのおじさんたちとは、毎日顔を合わせていたので友達感覚です。1歳のときから通い詰めているので、おじさんたちにとっても孫のような存在なのかもしれません。みんな「お~、○○(名前)~。」と気軽に声をかけてくれます。
好奇心旺盛で何にでも興味津々な長男に、おじさんたちも専門的な知識だけでなく、豊富な人生経験と様々な知識を惜しげなく伝授してくれます。
果樹公園は長男にとって最高の学びの場となっています。
これからもお世話になります
園内は自転車の乗り入れが禁止になっており車の心配もありません。小さい子供でも思いっきり遊べるのも果樹公園のいいところです。
いまコロナウイルスで社会的に何かと自粛生活を余儀なくされています。子供たちにとっても、思いっきり外で体を動かすということが難しくなっていると感じます。
コロナ禍だからこそ、子供の健康と成長を守るための遊び場として、このような場所が必要なのではないかと思います。
コロナウイルスによる感染を恐れるあまり、このような施設が次々と閉鎖されてしまう事態が起きないよう願うばかりです。