今回は子宮筋腫治療のためのセカンドオピニオンと手術・術後のお話です。
私は子宮の温存が希望だったので、UAE(子宮動脈塞栓術)の手術が可能な病院を調べて受診しました。
子宮動脈塞栓術は、1mm程度の太さのカテーテルと言う細い管を血管に挿入し、筋腫に栄養を与えている子宮動脈まで進め、専用の塞栓物質を用いて子宮動脈の血流を遮断する事で、筋腫の縮小や症状の改善を狙う治療法です。
セカンドオピニオン
セカンドオピニオンの病院では、UAE(子宮動脈塞栓術)は『妊娠希望はないが子宮を残したい』患者さんが対象とのことでした。
採血、超音波、MRIなどの検査結果を踏まえ、治療適応であれば手術をすることができます。
手術は産婦人科ではなく放射線科の先生によって行われます。
担当の先生からは、治療の有効性や合併症などについて説明がありました。
特に術後の痛みについてはかなり念入りに説明があり「治療を受けた患者さんは皆さん非常に痛いと言っていますが大丈夫ですか。」と聞かれました。
また術後1~2ヶ月後に筋腫に栄養が行かなくなって壊死した筋腫が落ちて来ることがありるようで、そうなった場合はすぐに受診するようにとのことでした。
先生から痛いことを強調されたことが気がかりではありましたが、子宮筋腫によるいろいろな症状をなんとかしたいという気持ちが大きく、この病院での手術を決意しました。
手術
前日に入院して、朝食を抜いて手術に望みます。
先生からは「腕からも出来るけどどうする?」と聞かれました。
「どちらが確実ですか」と聞くと、「足の付根だね」とのことだったので、予定通り足の付根にカテーテルを入れることになりました。
局所麻酔で意識があるので、手術中に息を止めたり吸ったりするように指示がありました。
痛くはないのですが、先生同士の会話も聞こえますし処置しているのも感覚として分かります。
そのうち寝てしまい、起きたら手術は終わっていました。
手術時間は3時間だったそうです。
術後
【手術後】
術後は陣痛や出産後の子宮収縮と同レベルの激しい痛みに襲われました。傷口ではなく子宮が痛みます。
傷口が開かないように術後数時間は動いてはいけないということで、体勢も変えられず本当にキツかったです・・・。
何度嘔吐しても吐き気は収まらず、最悪の状態でした。
面会に来た夫が何か話しかけてきましたが「頼むからそっとしておいてくれ」と言っていたそうです。
【2日目】
嘔吐は収まったものの、腹痛は前日の7割ぐらいの痛さで、食欲も全くありませんでした。
尿道カテーテルは外されて、自分でトイレに行くことが出来るようになりましたが、熱が38度超えで退院が危うくなりました。
【3日目】退院予定日
腹痛は5割ぐらいで、食欲はありません。熱は37.5度に下がりなんとか帰宅を許可してもらいました。
【退院後】
とりあえず痛みがおさまるまでは、ロイソニンを8時間おきに飲み続ける生活となりました。私の場合は痛みがなくなるまでだいたい1週間ほどでした。
すぐに改善するわけではないので、徐々に小さくなることを願いつつ様子見となりました。
放射線科の先生からは「この手術は何度でも出来るから」とにこやかに言われましたが、もう勘弁してほしいです(泣)
まとめ
今回のUAE(子宮動脈塞栓術)は40万円ほどでしたが、2014年より保険適応となったためお財布にも優しかったです。
術後の痛みでUAE(子宮動脈塞栓術)を躊躇する方もいるかも知れませんが、一時の痛みだと思えば乗り越えられるはずです。
今までの辛い生理痛を耐えられたのならば大丈夫です!!