七五三の季節ですね。ここ数週間、晴れやかな衣装に身を包んだかわいい子供たちをたくさん見ました。みんなかわいいですね~。
いま9歳のウチの娘が七五三参りをしたのは2年前。これまで何度かご紹介してきたように、娘は頭・髪に何かをつけることを嫌がります。着るものも何か違和感があると絶対に着てくれません。じゃあ七五三はどうだったかというと…。
3歳の時は、ネットでレンタルきものを取り寄せて「勢いで」着せて出かけてみたのですが、その頃なにごとにもビビりちゃんだった娘は玄関を出てすぐ「は!なんかいつもと違うもの着てる!」と気がついたのか、ピーピーと文句を言い始めました。
なので、その場で慌てて写真だけ撮ったような記憶があります(正直なところあまり覚えていません。ただ、ママ手づくりの髪飾りをつけさせてくれたことは覚えています)。かわいかった(*^-^*)
ママも着たきものがあった!
娘が5~6歳の頃にママの両親(ともに故人)の故郷へ遊びに行ったところ、ママが七五三の時に着たきものを保管してくれてあることがわかりました(ママを含めた三姉妹が着たあと、故郷の親戚の女の子たちも着たわけです)。
7歳の七五三はなんとしてもこのきものに身を包んでほしい。なので2年前の11月は
「じいじばあば(わたしの両親)を毎週末わが家に呼んでおいて、試しに娘にきものを着せてみて、もしも嫌がらなかったら勢いで三嶋大社へお参りに行っちゃおう」
という作戦を立てました。そして天気にも恵まれたある日、娘をおだてながら、はやしたてながらきものを着せてみました。
意外にもその日、娘はきものを嫌がらなかったのです!よーし、この勢いに乗って三嶋大社へのお参りを敢行します!
お参りへ行く道中も、じいじやばあばと手をつないでわりと嬉しそうな娘。まさかこんなに穏やかに七五三参りができるとは…ミラクルです!
プロも驚く秘密兵器とは
ぞうりもちゃんと履いて、えらいねえ…と思ってくださった皆さん、よーく見てください。
実はこれ、スリッポンです。
娘はぞうりなんて絶対に履かないとわかりきっているので、白のスリッポンに布用の絵の具で「足袋の陰影」と「着物と同じ柄の鼻緒」を描いたものなんです。ママが描きました。
三嶋大社からの帰り道、靴屋さんのおばちゃんが娘の足元を二度見。さらに近寄ってガン見。違和感をいち早く見抜きました。さすがプロです。
「なにこれ!売ってるの?え、描いたの?すごい!ねえねえお父さんちょっと見てー!」
といって奥にいるご主人を連れてきて、お二人で感心してくれました。
家に帰るなり、きものも髪飾りも一瞬で脱ぎたがった娘。飴は一切なめないので千歳飴のことも「なにこの長いやつ」ぐらいにしか思っていなかったようですが、七五三の思い出は宝物です。
あれから2年、相変わらず身に着けるものへの変なこだわりが多い娘は、きょうも出かける間際の玄関までズボンを履いてくれませんでした(^_^;)