7月から富士宮市で行われている富士山麓有機農家シードバンクさん主催の「世界一時間のかかるみそ汁作り」。
前回は大豆の種まきを体験しました。
今回は大豆の成長の様子を見ることが目的です。
世界一時間のかかるみそ汁作りとは?
世界一時間のかかるみそ汁作りの旅が始まります。
富士山麓有機農家シードバンクのたねの話と、たねにまつわる映画の試写会等もスケジュールに織り込み、たねと農と食と命について感じ、考え、味わう旅です。
あなたも一粒の命のたね、感じてみませんか?
農業は奥深い
早速、前回大豆の種まきをした畑に向かいました。前日の雨で畑は蒸し暑く、何とも言えない熱気が上がっていました。
背の高さまで草が伸びていましたが、大豆の方が草より強いため、草取りの必要がないようです。その証拠に草の葉は虫に食べられていましたが、大豆の葉は綺麗なままでした。
私たちが1ヶ月前にまいた大豆はしっかりと芽は出ていましたが、なごみ農園さんがまいた大豆とは違い、成長にかなりバラつきがありました。同じ種を同じ畑にまいても、種の芽の出方にこんなにも違いがあるのだと、農業の奥深さに舌をまいてしまいました。
種とり体験
前日の大雨の影響で、この日は畑作業が出来なかった代わりに、急遽種とり体験をさせてもらいました。
種とり作業は畑から移動して、なごみ農園さんの作業小屋で行いました。
小屋に入ると、なごみ農園さんで採れたスイカを出してくださいました。「これも立派な種とりだよ」と皆で美味しくいただきながら種とりをしました。
普段はあまり意識がありませんが、スイカの種の1粒1粒が私たち生命の源です。この種をまくと芽が出て花が咲いて実がなって、私たちの生命をつないでくれます。でも私たち消費者は、種は「邪魔なもの」という扱いでしかありません。種は生命の源と考えると、種の見方が変わり、不思議と邪魔に思えなくなってきます。
今回はスイカの他に、にんじん、きゅうり、大根、おくら、アーティチョークの種とりを体験させていただきました。子供たちは種とりがとても楽しいようで、種とりに夢中になっていました。
食の安全について考える
今回は遺伝子組み換え食品のお話もありました。「ゲノム編集」という言葉についても教えていただきました。
市販の加工食品には、高い確率で遺伝子組み換え食品が使われているそうです。本当にすべて安全なものを食べて行こうとしたら、米も小麦もすべて自分の手で作るという意識でないと避けられないそうです(それでも空気汚染、水質汚染などがあり、逃げても逃げられない状態です)。
なごみ農園さんは、この国で生きていくためには、なるべく安全なものを選択して食べるだけでなく、体に有害な食品を解毒できるような体づくりをする必要があるとおっしゃっていました。
子供たちにどんな未来を残したいのか。
やはり、安心安全で、病気になることなく、豊かな生活ができるような食の在り方を考えていく必要があると思います。