飲酒事故は飲酒事故以外の死亡事故と比べて約8.4倍にも高くなるそうです。
お酒を飲んだら車に乗らないことは鉄則ですが、一眠りしたから大丈夫だろうと思っていると、実はこの考えに落とし穴が!!!
前日のアルコールが体に残り、翌朝に酒気帯び運転で事故を起こすケースがあるようです。
アルコールを飲んで、酔いがさめるのはいつなのでしょうか?
今回は飲酒後のアルコールについて調べてみました。
「酒気帯び」「酒気帯び基準以下・検知不能」の事故
飲酒運転には酒酔いと酒気帯びに分かれますが、調べてみると下記基準で言い方が異なるようです。
【酒酔い運転】
アルコール濃度の検知値とは厳密な関係はなく、アルコールの影響によって正常な運転ができないおそれがある状態で運転すること
【酒気帯び運転】
政令で定める基準(呼気1Lに0.15mgあるいは血液1mlに0.3mg)以上に体内にアルコールを保有する状態で運転すること
下記図を見ると、飲酒運転による交通事故は、事故を起こすドライバーのほとんどが、「酒気帯び」「酒気帯び基準以下・検知不能」の状態です。
飲酒運転の取り締まりが厳しくなり、酒酔い運転をする人が少なくなったとも言えますが、「ちょっとしか飲んでいないから大丈夫」や「少し仮眠をとったから大丈夫」という気持ちで運転をして事故にあうケースが多いのではないでしょうか。
「酔った自覚がない状態」が「アルコールが抜けた状態」ではないので、どのくらいでアルコールが抜けるかの目安を知ることは大切です。
アルコールが体から消えるまでの時間
下記の図は、飲酒終了から死亡事故発生までの経過時間を示しています。
飲酒直後から1時間までの時間帯が最も多いのですが、5時間以上たっても事故を起こすケースがあります。
お酒を飲んだあとに睡眠をとっても、翌日に酒が残っていることがあるようです。
「お酒を飲んだときにアルコールが抜けるまでの時間」は体重1kgあたり、1時間で純アルコール0.1gといわれているそうです。
60㎏では1時間で6gのアルコールが抜けることになります。
アルコール量の計算式を見ると、
お酒の量(ml)×[アルコール度数(%)÷100]×0.8
となるそうです。
以上のことを踏まえてビール中びん1本(500ml)でアルコール量を計算すると、
500ml×[5%÷100]×0.8=20g
となります。
60㎏の人が1時間で6gのアルコールを分解できるとすると、アルコールが抜けるまでにだいたい3時間20分かかるということになります。
ただし体調や、年齢、肝臓の働きに個人差もあるのでこの時間はおおよそになります。
まとめ
今回調べると、深酒をした場合などは翌日も運転を控えたほうがいいことが分かります。
また、体重でアルコールが抜けるまでにも差があるので、他の人と同じタイミングで自分もアルコールが抜けると勘違いしてはいけないと思いました。
「飲んだら乗るな。乗るなら飲むな。」は徹底していきつつ、しっかり寝たし大丈夫だろうではなく、自分の飲んだお酒の量を把握して、運転までの時間を計算して目安とすると良いのではないでしょうか。