東北では何かというと餅をまく。お祝いとかお祭りとなると、餅まき抜きでは始まらない。
4月29日、アバッセたかたの前で開催された餅まきでの珍事! こんなことってあるんだね。
餅まきには、陸前高田のマスコットキャラクターたかたのゆめちゃんも登場。会場となった駐車場のトラックの上から、伊東文具店の伊東孝さん(アバッセを運営する組織の理事長)やアバッセのスタッフが餅を撒く。
餅まき直前、「こんなにお客さんが多いと思わなかったから、餅が足りないかもしれない。いまから手配するのも無理だから、餅だけじゃなくてチョコレートも配ろうかな」
そんな会話があったことを思い出す。それでもアバッセのスタッフたちは高らかに餅を撒いた。近くの人にも遠くの人にも届くように気を配って。
「もうこれで最後」との声とともに撒かれた多分最後の餅をゲットしたのは、人々の輪の外よりにいた親子連れ。それも赤ちゃんの乗ったベビーカーのブランケットに見事着地したのだった。
「わあ、こんなことがあるなんて!」とのパパの声に振り返って撮影したのが冒頭の写真。「すごいね」「おめでとう」と周囲から掛けられた声に、赤ちゃんは両手を広げて応えるや、またすやすやと眠ったのだった。
まさに餅まきの申し子、いやいやアバッセの申し子に違いない。