【岩泉・台風10号被害】土砂に埋まった野球場

岩泉球場は、4月20日に全面営業再開した道の駅いわいずみの隣にある。楽天球団による「フィールドサポート・プログラム」(地域との交流を深め野球の普及促進を行うプログラム)により、楽天イーグルス岩泉球場と呼ばれる野球場だ。しかし、いまは、昨年台風10号の被害で大量の土砂に埋まったままだ。

楽天イーグルス岩泉球場では、高校野球など地域球場として利用されてきたほか、フィールドサポート・プログラムによる「野球塾」も行われた。2016年の希望郷いわて国体では軟式野球の会場として使われる予定だったが、台風被害の甚大さから断念された。球場には被害の爪痕が残る。

野球好きな人にはつらい絵かもしれないが、写真をとおして岩泉の現状を知ってほしい。野球場以外の場所がどんな状況なのか想像してほしい。

ライトポール付近
1塁側グラウンドのフェンス裏側。枯れ草や泥が残るラインまで浸水したと考えられる
1塁側スタンドからバックネット方向を見る
1塁側スタンドから3塁側方向
同上
1塁側スタンドからライトポール方向
流れ込み、グラウンドを埋めた土砂は固まって無数の亀裂を生じている
スタンドへの階段に残る砂
倒れたフェンスには笊。なぜか被災地では調理用品を目にすることが多い。流れてきたのは単なる泥水ではなく、人々の生活を吞み込んだ濁流だった
倒れたままの球場看板が痛々しい
復旧工事は2017年度に始まる予定だという。楽天球団が支援を表明したと河北新報は伝えている

楽天イーグルス岩泉球場

2017年4月現在、Google Mapには被災した球場の航空写真が掲載されている