世界には一度は見ておきたい絶景がたくさんあります。そのうちいくつかは行ったものの、まだ見ぬ場所も数知れず・・・。
そこで、個人的に行ってみたいと思う世界の絶景を選び、ときに妄想も膨らませてシリーズでお届けしていきたいと思います♪初回の今日は、ニュージーランドのミルフォードトラックです!
パタゴニアによりも近いトレッカーの聖地です
ミルフォードトラックは「世界で最も美しい散歩道」と称されるトレイル。世界中の多くのトレッカーが憧れるコースです。
先日、ぽたるページでトレッカーの聖地としてアルゼンチンのパタゴニア地方にあるフィッツロイをご紹介しました。
しかし、パタゴニアは日本から見て地球の反対側。しかも、アルゼンチンの玄関口となる首都・ブエノスアイレスへ行くにはアメリカなどで飛行機を乗り換える必要があります。さらにそこから国内線に乗るなどして、歩き始めのトレイルヘッドとなるエル・チャルテンの村までは日本から2、3日間はかかりそうです。
一方、ミルフォードトラックがあるのは日本からの直通便があるニュージーランド。距離も比較的近く、トレイルヘッドまでの移動時間はフィッツロイの半分程度で済みそうです。それでいて、パタゴニアに勝るとも劣らない絶景を目にすることができると評判なのです。
ミルフォードトラックに惹かれるポイント
ニュージーランドは主に北と南の2つの大きな島から成り立っていますが、ミルフォードトラックがあるのは南島。トレイルは島の南部にあるフィヨルドランド国立公園内のデ・アナウ湖の畔から始まりミルフォードサウンドと呼ばれる入江まで続いています。全長は約53キロ。通常3泊4日(※ガイド付きの場合は4泊5日)かけて歩きます。
4~5日間もかけて歩くと聞くとさぞかしハードなコースかと思いきや、日本の登山道に比べて道幅は広くて勾配も比較的緩やかなために大変歩きやすいといいます。
さらに途中には設備の整った山小屋があり、体力的・技術的にも容易とされ、トレッキング初心者を始め多くの方が楽しむことができます。「散歩道」と呼ばれる所以はこの歩きやすさにあるのかもしれません。
さて、なぜミルフォードトラックに惹かれるかと言いますと、それはなんと言っても変化に富んだ魅力ある自然です。
雨が豊富なミルフォードトラックにはコケやシダに覆われた太古を思わせる幻想的な森があります。
降った雨は集まり美しい流れを作ります。トレイルの大半は清流に沿うように設けられています。写真を見ているだけで心が安らぎます。
そうかと思えば、氷河の力強い侵食作用が創りだした壮大な景色もあるのです。
これほど深く、そして長く削り取られた谷は日本では見ることができません。
コース途中には、これらのほかにも580メートルの落差を誇る滝もあるそうです。
そして、極めつけは4日間歩いてたどり着いたゴール付近にあるミルフォードサウンドです!
ミルフォードサウンドは、氷河によって削り取られたフィヨルド。この深く狭い入江にはボーウェン滝(落差約160メートル)、スターリング滝(落差約155メートル)などの滝が落ちており、世界でも有数と言われる絶景が広がっているのです。
ミルフォードトラックは自然の変化に富んだ世界で最も美しい散歩道。いつの日か、歩いてみたいトレッカーの聖地です♪
ミルフォードトラックのトレイルヘッド
参考情報:ミルフォードトラックへの道
気になるミルフォードトラックのトレイルヘッドまでの所要時間を調べてみました。あくまでも目安ですが、旅行を計画する際の参考に。
■日本からミルフォードトラックのトレイルヘッドまでの所要時間の目安
【日本】
↓
↓[11時間(飛行機)]
↓
【オークランド】
↓
↓[2時間(飛行機)]
↓
【クイーンズタウン】
↓
↓[3時間(バス)]
↓
【テ・アナウ】
↓
↓[20分(バス)]
↓
【テ・アナウ ダウンズ】
↓
↓[1~1時間半(船)]
↓
【グレードワーフ(※ミルフォードトラックのトレイルヘッド)】
(※乗り換え時間は含んでいません)
ちなみにミルフォードトラックは入場者数が制限されており、歩くには事前予約が必要です。大変人気のあるコースのため、時期によってはかなり前からの予約が必要とのことです。