2016年1月11日 今日の東電プレスリリース

1月11日(月曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている状況を考えます。

「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)

※ 情報を追加して更新します

1~6号機

◎日報に新規事項の記載なし

◆1号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・1号機ディーゼル発電機(B)室、1号機所内ボイラー室の滞留水を1号機タービン建屋地下へ断続的に移送実施中

◆2号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、2号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中

◆3号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、3号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・FSTR建屋から3号機廃棄物処理建屋の滞留水移送については断続的に移送実施中
・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中

◆4号機
・原子炉内に燃料なし
・2014年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了

◆5号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール・水処理設備および貯蔵設備

◎日報に新規事項の記載なし

◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。

◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置運転中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・RO淡水化装置運転中
・多核種除去設備(ALPS)運転中
・増設多核種除去設備運転中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
・モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置停止中

サブドレン・地下水ドレン 一時貯水タンクBから海洋排水を停止。排出量は958トン

※サブドレン他水処理施設について、一時貯水タンクBの分析結果[採取日2015年12月28日]については、運用目標値を満足していることを確認。2016年1月10日午前10時7分より海洋への排水を開始。なお、排水状況については、午前10時18分に漏えい等の異常がないことを確認。(既出)

その後、同日午後4時48分に排水を停止。排水停止状態に異常がないことを確認。排水量は958m3。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年1月11日

サブドレン・地下水ドレン 一時貯水タンクCからの排水を開始

※サブドレン他水処理施設について、一時貯水タンクCの分析結果[採取日2015年12月30日]については、運用目標値を満足していることを確認。(既出)

2016年1月11日午前10時10分より海洋への排水を開始。なお、排水状況については、午前10時25分に漏えい等の異常がないことを確認。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年1月11日

サブドレン・地下水ドレン 一時貯水タンクDからの排水準備が進む

※サブドレン他水処理施設について、一時貯水タンクDの分析結果[採取日2016年1月1日]については、運用目標値を満足していることを確認。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年1月11日

地下水バイパス

◎日報に新規事項の記載なし

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

1月10日のタンクエリアパトロールや汚染水タンク水位計による常時監視において、漏えい等の異常がないことを確認。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年1月11日

◆H4エリア

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年1月11日

H4エリア周辺地下水【E-1】全ベータ濃度(単位:Bq/L)
採取日 1/2 1/3 1/4 1/5 1/6 1/7 1/8 1/9
E-1 7,200 7,500 8,000 8,700 7,700 8,100 8,600 9,100
浪江雨量(mm)0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

◆H6エリア

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年1月11日

H6エリア周辺地下水【G-1】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 1/2 1/3 1/4 1/5 1/6 1/7 1/8 1/9
G-1 120 180 180 130 ND(110) 170 140 200
浪江雨量(mm) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

H6エリア周辺地下水【G-2】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 1/2 1/3 1/4 1/5 1/6 1/7 1/8 1/9
G-2 430 240 300 300 250 250 350 290
浪江雨量(mm)0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

H6エリア周辺地下水【G-3】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 1/2 1/3 1/4 1/5 1/6 1/7 1/8 1/9
G-3 960 840 880 920 990 960 890 960
浪江雨量(mm) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

*NDは検出限界値未満を表し、( )内に検出限界値を示す。

1~4号機タービン建屋東側

◎日報に新規事項の記載なし

地下貯水槽

◎日報に新規事項の記載なし