手作りキャンドルのやさしい灯り

紙コップでもいいし、マドレーヌの型でもなんでもいいから、型の中に溶かした蝋を流しこむ。たったそれだけ、とってもカンタン。

手前のまあるいの、オレンジやネーブルじゃありません。100円ショップで買ってきたゴムボールを型にしてつくったもの。できあがって型を外したら、ほんとにミカンみたいで食べたくなってしまった。

コツは、キャンドルの芯をどう付けるかということと、蝋の温度くらい。色は蝋と一緒にクレヨンを融かしてつけます。細々と説明するより、たぶん試してみてもらえば「次はこうしよう」ってアイデアが湧くかな。

まずは火を灯してみましょう。

自分がつくったキャンドルにちゃんと火がつくことになぜかとっても感動してしまう。

せっかくだから辺りを暗くしてみましょう。

オレンジみたいだったキャンドルが、今度はリンゴみたい!

やっぱり美味しそう。

毎月11日、キャンドルを灯す催しがずっと続いているのをご存じですか。

リンゴのようなオレンジのような丸いキャンドルを作ったのは、3年前の3月11日、石巻のはまぐり堂オープンの日、目にしたキャンドルがあまりにも鮮やかだったから。

あの日、あの場所で灯されたキャンドルは、たくさんの意味と、たくさんの思いが込められたものでした。

そして実際に自分で作ってみてわかったことがあったのです。それは、

ボール型のキャンドルは、まわりから溶け出した蝋にロウソクの芯が溺れてしまって、すぐに消えてしまうということ。何度も何度も溶けた蝋を出してあげないといけないということ。とっても手がかかるキャンドルだったのです。

毎月11日に灯されるキャンドルには、ただ蝋燭に火をつけるというだけではない、たくさんの小さな出来事や思いが込められていたのを知りました。

手作りキャンドルはとってもカンタン。ほんのちょっとの時間を割いてキャンドルをつくってみるだけで、いろいろなこと、たくさんの人々の思いに少し近づくことができるかもしれません。

ぜひ、みなさんも。