2015年12月6日 今日の東電プレスリリース

12月6日(日曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている状況を考えます。

「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)

※ 情報を追加して更新します

1~6号機

◎日報に新規事項の記載なし

◆1号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・1号機ディーゼル発電機(B)室の滞留水を1号機タービン建屋地下へ断続的に移送実施中

◆2号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、2号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中

◆3号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、3号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・FSTR建屋から3号機廃棄物処理建屋の滞留水移送については断続的に実施中
・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中

◆4号機
・原子炉内に燃料なし
・2014年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了。

◆5号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール・水処理設備および貯蔵設備

◎日報に新規事項の記載なし

◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。

◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・RO淡水化装置運転中
・多核種除去設備(ALPS)停止中
・増設多核種除去設備ホット試験中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
・モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置停止中

サブドレン・地下水ドレン 一時貯水タンクGから海洋排水を実施。排出量は734トン

※サブドレン他水処理施設について、一時貯水タンクGの当社および第三者機関による分析結果[採取日11月26日]については同等の値であり、運用目標値を満足していることを確認。12月5日午前9時58分より海洋への排水を開始。その後、12月5日午後3時に排水を停止。排水量は、734m3。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年12月6日

地下水バイパス

◎日報に新規事項の記載なし

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

12月5日のタンクエリアパトロールや汚染水タンク水位計による常時監視において、漏えい等の異常がないことを確認。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年12月6日

◆H4エリア

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年12月6日

H4エリア周辺地下水【E-1】全ベータ濃度(単位:Bq/L)
採取日 11/27 11/28 11/29 11/30 12/1 12/2 12/3 12/4
E-1 2,300 2,600 3,100 4,200 2,800 2,100 2,000 1,800
浪江雨量(mm)0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.5 0.0

H4エリア周辺地下水【E-9】の全ベータは1,800Bq/L

◆H6エリア

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年12月6日

H6エリア周辺地下水【G-1】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 11/27 11/28 11/29 11/30 12/1 12/2 12/3 12/4
G-1 1,600 820 1,800 2,800 3,500 2,400 1,700 1,700
浪江雨量(mm) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.5 0.0

H6エリア周辺地下水【G-2】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 11/27 11/28 11/29 11/30 12/1 12/2 12/3 12/4
G-2 2,000 2,300 4,900 850 700 640 640 680
浪江雨量(mm) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.5 0.0

1~4号機タービン建屋東側 1~4号機タービン建屋東側 地下水観測孔No.2-6での分析結果上昇の続報。全ベータも大きく上昇していたことが判明。しかし12月5日、再度採取したサンプルの分析結果ではセシウムは低下

※12月4日採取した護岸地下水の分析結果のうち、地下水観測孔No.2-6のセシウム137について、前回値(12月2日採取)1.4Bq/Lに対し420Bq/Lに上昇していること、およびセシウム134について、前回値(12月2日採取)0.54Bq/Lに対し96Bq/Lに上昇していることを確認。(既出)

また、全ベータの値についても、前回値(12月2日採取)92Bq/Lに対し1,200Bq/Lに上昇していることを確認。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年12月6日

今回の上昇については、新たな汚染水の流入によるものではなく、採取等の過程における放射性物質の混入も考えられることから、12月5日、再度当該観測孔の水を採取・分析。(既出)

その結果、セシウム134が0.37Bq/L、セシウム137が0.96Bq/L、全ベータが130Bq/Lであり、過去の変動範囲内に低下していることを確認。
その他の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年12月6日

地下貯水槽

◎日報に新規事項の記載なし

1~3号機放水路

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年12月6日

K排水路

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年12月6日

関連データ(東京電力以外のサイト)