発見・今日の一枚「晩秋の朝霧」

秋の朝、ま白い霧のその奥を三両連結の電車は影となって静かに走った。

何年かぶりの深い深い霧だった。

電車が走り去った後、田んぼのひこ生えにはいっぱいの水の珠が光っていた。

稲刈りから数週間、ひこ生えはまるで自分が田んぼの主人公みたいに、青く背を伸ばしているけれど、冬はもうすぐやってくるのだろうなあ。