六大学野球、伝統の早慶戦結果は? ~2015秋季リーグ戦

昨日の試合、慶応が早稲田に1-2で敗れたため、慶応の優勝はなくなりました。
今日の試合で早稲田が勝つと早稲田の春夏連続優勝が決まります。

慶応が勝てばもう1試合行い、慶応が連勝ということになれば明治大学の優勝が決まるという、ちょっと複雑なものになりました。

少しルールが複雑な六大学野球

六大学は早大、慶大、明大、立大、法大、東大の6つの大学による総当り戦なんですが、順位はプロ野球のように勝率で決まるわけではなく、勝ち点制というものを採用しています。

同じ相手とどちらかが2勝するまで(1勝1敗なら、もう1試合)試合を行い、2勝したほうに勝ち点1がつきます。

ということで今回の場合、慶応が勝った場合のみ1勝1敗ということになって、もう1試合開催されるということになるんです。

試合は投手戦に

勝てば優勝という早稲田に対して、勝ち負けにかかわらず今季の優勝がなくなった慶応とではモチベーションに差があるかなと思ってみていましたが、さすが伝統の早慶戦です。どちらも闘志溢れていました。

試合は早稲田の2年生エースの大竹耕太郎くんが圧巻のピッチングでした。
スピードは140キロも出ていないんですけど、緩急の使い方がものすごかったですね。慶応打線はまったくと言っていいほど手が出ませんでした。

昨日の小島和哉くん(1年生)の力投も刺激になったでしょうね。
覚えている人も多いかと思いますが、小島くんは甲子園で活躍した浦和学院の小島くんです^^

一方の慶応先発の加嶋宏毅くんもいいピッチングをしていたんですけどね。
しかし4回、先頭打者の3番の茂木栄五郎くん(4年)をフォアボールで歩かせると4番の丸子達也(4年)くんがヒット。5番の石井一成くん(3年)のセフティー気味のバントを1塁に悪送球。自らのエラーで痛い痛い先制点を許してしまいました。

慶応は6回1アウト1,2塁でピッチャー交代、マウンドには加藤拓也くん(3年)があがりました。秋季リーグ戦は防御率1.21でタイトルを獲得しているMAX153キロの豪腕ピッチャーです。
1人打ち取ったあと、フォアボールで2アウト満塁という場面で痛恨のワイルドピッチ。早稲田に2点目が入りました。

ここは慶応のキャッチャーの小笠原くんは逆シングルで捕りに行ったんですけど、身体で行って欲しかったですね。
というよりは身体で行かなくてはいけない場面でしたね。何がなんでも止めるんだという気持ちが必要でした。

緊迫した試合もたった2つのエラーで勝敗が決まってしまいました。
早稲田大学が慶応大学を2-0で下しました。

慶応大学 000 000 000 | 0
早稲田大学 000 101 00X | 2

ドラフトで指名された4選手の結果は?

早稲田はジャイアンツ2位指名の重信慎之介くんが2本のヒット。重信くんは.432で首位打者を獲得しました。楽天に3位で指名された3番茂木くんは2打数無安打2四球でした。

一方の慶応はジャイアンツ5位指名の1番山本泰寛くんは4打数無安打、日本ハムに6位で指名された3番の横尾俊建くんも4打席でヒットはありませんでした。

ドラフトで指名された4選手のうち、サードで横尾(慶応)くん、ショートで山本くん(慶応)、外野で重信くん(早稲田)の3選手が秋季リーグのベストナインに選ばれました。

ドラフトの指名に漏れた慶応の谷田成成吾くんは

ドラフトで指名に漏れた谷田成吾くんは2本のライト前ヒットを打ちました。
守っては8回2アウト1,3塁で右中間真っ二つという大飛球をスーパーキャッチ。

慶応では4番を打ち『ヨシノブ2世』とまで呼ばれた谷田くん。大学通算15本のホームランは歴代12位。

この秋のリーグでも5本のホームランを打ちました。
やっぱりどう考えてもドラフトで指名されなかった理由がわかりませんね。

おそらく実業団が放っておかないでしょう。

通算45回目の優勝

早稲田大学の優勝で幕を閉じた2015秋季リーグ戦。
45回目の優勝となった早稲田大学は、44回優勝の法政大学を抜いて単独トップになりました。優勝した早稲田大学は明治神宮大会に出場が決定しました。

今春は全日本大学選手権でも日本一になった早稲田大学、神宮大会で今までどのチームも成し得なかった大学4冠に挑戦します。

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