ひまわりハウスへようこそ!

震災後、仮設のスーパーや商店街が作られて、陸前高田のメインストリートみたいになった国道340号・竹駒付近に可愛らしいログハウスがある。この季節には、まるでひまわりの花に埋もれるようになるこの家の名は「ひまわりハウス」。

この写真はちょっとオーバーかもしれない。ひまわり大きすぎ

「あの建物、何なの?」と地元の人に聞いてみたら、「自由にパソコンやWi-Fiを使えたり、お茶したりできる場所。NECの関連会社がやってるみたいで、Wi-Fiは駐車場でも使えるよ~」と教えてくれたので、駐車場でネットしたり、たまに中は入ってパソコン貸してもらったこともある。

陸前高田に行って一番困るのは、パソコンをできる場所が非常に少ないことだった。元々中心地だった場所のほとんど全てが失われてしまったので、宿泊施設も商店も、ちょっとお茶できるような場所もほとんどなかった。最近でこそ、Wi-Fiもできるカフェやスペースも徐々に増えつつあるが、どちらかと言うと郊外、それもかなりの郊外にある。たとえネット環境がなくても、喫茶店のような場所があればノートパソコンを広げてスマホでテザリングという手もあるが、そんな場所すらほとんどなかったのだ。

こちらの方が実際のイメージに近いかも

そんな陸前高田にいちはやく誕生した(2012年11月)のがひまわりハウスだ。

入り口の壁面にはたくさんの人達のサイン。この施設への地元の人たちの期待が伝わってくる。

靴を履き替えて中にはいると……

ウッディな雰囲気に大きなモニターがドーン。そしてフロアテーブルやカウンターテーブルで貸し出しパソコンや持ち込みパソコンでネットができる。

実はスタッフの人たちには申し訳ないのだけれど、それまで使わせてもらった時には、ただネットができる便利な場所というアタマしかなくて、内装をじっくり見てみることすらなかった。限られた時間で急いで調べ物とか仕事とか片付けて……。

そんな使い方しかしていなくて、ほんとうに申し訳ないと今回訪ねて思った。

これまでは、中に入っても他の団体の人たちに押しやられて片隅で最小限の作業をするという感じのことが多かった。しかし今回は、スタッフの方が3人もいる! しかも他にお客さんはいない。この時も実は時間がなくてそうとう焦っていたのだけれど、パチパチパソコン打ちながら、スタッフの人たちの声が耳に入ってくる。

暑さでひまわりが参っちゃってるからさ、水を流しっぱなしにしようか。
どうすれば全体に水が行き渡るかなあ。
(ちょっと元気のない上のひまわりの写真参照のこと)

この辺で百均って、そこのキャンドゥのほかにどっかあったっけ。
ああ、イオンの向かいね、焼き肉のろしの手前か。

みたいな。かと思えば新規事業のミーティングらしきものが始まったり。そんな漢字のいろいろなやりとりが交錯する空間が、とっても心地よく思えた。スタッフの人たちの声が耳に入ってくるのが好ましかった。

Wi-Fiがつながる、パソコンができるというのは確かに魅力だが、それよりもっと大きな何か。未来に開かれた可能性、みたいなものがスタッフの笑顔の中にある。たぶん、間違いなくそういうことなのだろう。

お茶っこだけでも大歓迎。駄菓子も各種取り揃えられてます。

EV充電スタンド!

陸前高田ひまわりハウス

ひまわりハウスとは

ひまわりハウスは、地域の発展を支援するために2012年11月1日にオープンしました。仲間を作り、コワーキングを通して新しいビジネスモデルを模索したり、地域振興の企画を考え、実施したり、相談したり、大学生らの現地調査の拠点として活用してもらうなど、形にとらわれず柔軟に対応していただけるスペースです。情報通信を得意とするNEC ネッツエスアイが提供するスペースなので、コワーキングや会議に必要なパソコンやインターネット環境、タブレット端末等を自由にご利用いただけます。地域内外問わずに活用していただくことで、ひまわりハウスから新しい一歩を踏み出してほしいと願って運営しています。ぜひお越しください。

引用元:ひまわりハウスとは

※内容を追加して再送します