背番号55を取り戻せ！プロ7年目、大田泰示の『今年こそ』

ゴールデンウィーク中は子どもたちがたくさん球場に野球を見にきます。
将来プロ野球選手を目指して頑張っている少年たちにいいプレーを見せようと選手もいつも以上に気合が入ることでしょう。

しかしジャイアンツはマツダスタジアムで3タテを食らってしまいました。
5/4はあの情けないサヨナラインフィールドフライ。

そして5月5日のこどもの日は今季カープに2勝0敗と相性がよかった杉内が大炎上、1回を持たずに交替、リリーフした笠原と2人で初回に10点を取られてしまうという目を疑うような試合で1-13と大敗。原監督からも『5月5日（こどもの日）に申し訳ない』という言葉が出たくらいです。
そして5月6日はエース菅野で負けてしまいました。

ジャイアンツは次のカードも負け越してしまい、モヤモヤが続く中、再びカープとの3連戦となりました。昨日は菅野でマエケンに勝ち、いい流れを作る意味でも今日は本当に大事な試合になりました。

ジャイアンツのピッチャーは大竹。正直なところ、ここで大竹かよ！って心の中で叫んでしまいました（ごめんなさい。。）

ところが、大竹は違っていました。7回を3安打無失点！最高のピッチングでしたね。

広島 000 000 000 | 0
巨人 001 000 00X | 1

試合は3回に飛び出した大田泰示の今シーズン初となるソロホームランで先制、そのままジャイアンツがその1点を守りきり1-0で勝ちました。

彼は高校生ながら2008年のドラフトでジャイアンツに1位で指名されます。ソフトバンクも1位で指名し原監督が当たりくじを引き当てました。つまりは原監督と王監督から欲しいと言われたです。幸せな男ですね^^

彼は原監督と同じ東海大相模高出身です。生まれは広島なのですが中学時代に参加した野球教室で当時の原監督からスイングを褒められたことがきっかけで東海大相模に進学することを決めました。彼は甲子園出場こそありませんが高校通算で65本ものホームランを打っています。（ちなみに松井秀喜は高校通算60本、清原和博は64本です）

そして大田泰示は松井秀喜がつけてから、しばらく誰もつけていなかった『背番号55』を受け継ぐことになります。期待の大きさがわかりますね。

そんな大田は1年目からファームで実力の片鱗を覗かせます。しかし活躍はあくまで2軍。その後は何回かチャンスをつかみ1軍にあがってくるものの、なかなか結果が出ないまま、ほとんどが2軍生活。将来の大砲と期待されながらも、大田もこのまま終わってしまうのかななんて思っていました。

2012年は開幕1軍も果たしプロ初ホームランを打ったりとようやくかなとも思いましたがここも空振り。2013年も2年連続で開幕は1軍スタートでしたがまたしても結果を出すことができずに2軍。

この年は秋に行われる若手の登竜門フェニックスリーグに選ばれたのにも関わらず自転車で転倒しケガをしてしまいます。原監督が呆れた表情でインタビューに答えていたのを思い出します。せっかくのチャンスを自分の不注意で潰してしまいました。

そしてこの年、とうとう松井秀喜の後継者の証、『背番号55』をはく奪されてしまいました。

これは本人は悔しかったでしょうね。まぁ、悔しがらないようじゃどうしようもないですけどね。。。
しかし原監督は自分と同じ学校の後輩にはかなり厳しい。。^^;
久保も相当怒られてたような、、、

昨年は4番も打ちました。第81代です。第何代4番とか言うのはジャイアンツだけですけどね。。。それほどジャイアンツの4番は格式あるものなのでしょう。
大田にとっては自信になったのではないでしょうか。まだまだ期待されている証拠ですね。

大田は一時少しバッティングが小さくなったように見えたこともあり心配していましたが、今日のバッティングは大田らしい豪快な1発でした。最近はよくボールも見えているのではないでしょうか。何度も何度もチャンスがまわってくるわけではありません。今度こそ与えられたチャンスをしっかりとものにしてほしいと思います。

もしも岡本が一人前になったら、もしも清宮くんがジャイアンツに入ってきたら、、、
もしかしたら『55』が彼らのものになってしまうかもしれない。

泰示よ、彼らはすごいぞ！今年が本当に勝負だということをしっかり自覚して頑張ってほしい。

そしてまた『55』をつけて、やっぱり大田泰示はすごかったというところを見せてほしいと願っている。

■ プロ野球
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