またもイチロー忍者の喝采ですが・・・捕手が?なんです
3年前にもありました。イチローがヤンキースの頃です。
1塁ランナーのイチローがライト線のツーベースで、一気にホームを突いたクロスプレーで、イチローが捕手のタッチを2度かわして生還した場面です。
サンデーモーニングで張本さんが「喝!」と言ったシーンです。
これを見て張本さんがキャッチャーに対して「喝!」を入れたんですね。鬼ごっこしているんじゃないと。
ランナーはホームベースに来るのだから、ホームベースで待っていろと。
全くその通りです。
この時の張本さんの「喝!」は非常に正しいのです。
ライト線に飛んだ打球の返球に対し、クロスプレーでランナーがホームを狙う場合、特にアウトの可能性がある場合は、キャッチャーのタッチをかわして、写真の赤丸のあたりをベースタッチするしか無いのです。
ですからキャッチャーは、この辺りでミットを構えていれば、ランナーの方からタッチされるように手がミットに触れます。
追いかけるから逃げられ、かわされるのです。ホームベースに向かって滑り込んでくるわけですから、ドシッと構えて待っていれば良いのです。
イチローの反射神経と身のこなしがあるからセーフになったのもありますが、イチローと言えども、ホームベースの前(赤丸あたり)に先にミットを構えれれていたら、万事休すです。
先週も同じようなことがあり、またイチローが忍者と評されました。
場面は1死3塁。3塁ランナーがイチローです。
逸れた送球を捕球した後、キャッチャーが突っ込むイチローにタッチに行きます。
【写真左】が捕球の瞬間。イチローは完全にアウトのタイミングです。
【写真中】です。何を思ったか、キャッチャーはイチローにタッチに行くのですが、最初の捕球位置よりホームベースから遠くなってしまいます。お家を開けて出かけて行くからドロボーに入られちゃうんですね。
【写真右】はイチローがタッチをかわした瞬間です。タッチをかわし、イチローの手もホームベースに届きません。
まだ、アウトでもセーフでもなくプレイが続きます。
別の角度からの写真です。タッチをかわしたイチローの手はホームベースに届いていません。
よく見て下さい。イチローがベースのどこを触ろうとしているのか。
先ほどのホームベース写真に赤丸をしたところです。
ランナーはここを目指してくるので、ここにミットを置いてタッチをするのが基本中の基本なんです。これは他のベースでも同じです。内野手も普通はそういう風にタッチします。
セカンド盗塁のタッチプレイが一番わかりやすく、ベースを触ろうとするスパイクにタッチすれば良いのですが、膝のあたりとか、腰のあたりにタッチしようとするから、足の長さに負けてセーフになったりします。
結果はこのあとイチローがもう一度ベースタッチにいき、キャッチャーのタッチより一瞬早くベースタッチしてセーフになりました。
しかしこのプレイは、最初にタッチをかわしたプレイでアウトを宣告されましたので、「チャレンジ」と判定への抗議よるビデオ確認で判定が覆りセーフとなりました。この間の中断は5分44秒ですが、球場は湧きにに湧きました。
「喝!」を入れねばなりません
今回も「喝!」を3つ入れさせていただきます。
1つ目は、やはりキャッチャーです。捕球位置から振り向けば、もうホームベースがすぐそこです。イチローにタッチしようと、わざわざ出かけてしまいました。
そして一番大きな声で叫びたい「喝!」が2つ目です。
今回は【打者編】ですから、打者への「喝!」です。
キャッチャーはもう単なる下手くそなプレイですが、3枚並んだ先ほどの写真右を見てください。赤丸をしてあります。
バットです。3塁ランナーがホームへ突入する可能性があるのに、ホームベース付近にバットを捨てて一塁へ走って言ったのです。
別角度からみたイチローの写真だとハッキリ分かります。実はイチローはスライディングしながらバットに激突しています。
味方の走塁の邪魔になっているのです。捨てたバットが。
普段から打ったら、少しバットを持って走りながら一塁側のファールグラウンドに捨てるものです。少年野球でも最初に教えます。打者の心構え、味方走者の邪魔にならないようにするための大切なリスクマネジメントなのです。
そして3つ目の「喝!」ですが、このプレイに関係ないのですが、三浦知良選手に対する張本さんの「喝!」に「喝!」です。
キングカズに対して、余計なことを言ってしまって・・・