2015年3月24日 今日の東電プレスリリース

3月24日(火曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている現状を考えます。

「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)

5・6号機西側道路脇土手での出火、道路北西側についての現場状況を写真で発表

「福島第一原子力発電所構内 5 ・ 6 号機西側道路脇の土手からの出火について(現場状況)|東京電力 平成27年3月24日」より

3月21日午前11時48分頃に発見された、5・6号機西側道路脇の出火について、現場状況写真と、キャプション入りのペーパーが発表された。詳しい説明は付されていない。また、火災は道路の両側(北西側と南東側)で発生したとされているが、この発表は北西側についてのみだった。

写真キャプションからは、ブレーキドラム(と思われるもの)の破片が注目されている模様だ。

交通安全環境研究所の資料でも「ブレーキドラムが過熱、タイヤなどが発火」と大型車での車両火災の例が紹介されている。しかし、ブレーキドラムが破損して、しかも飛散した破片が火事を引き起こすくらいなら、車両自体無事ではありえないように思われるのだが。

「福島第一原子力発電所構内5・6号機西側道路脇の土手からの出火について|東京電力 平成27年3月21日」より

24日発表のリリースにほとんど説明らしきものが見られないことからも、火災発生から3日たっても、火災の原因はよく分かっていないようだ。

火災当日の報道配布資料の写真を見ると、火災が起きた道路の道幅はかなり広く、6m以上はありそうだ。車両からの落下物が原因で、道路の両側で火災が発生する確率はいったいどれくらいあるのだろうか。失火や放火の可能性にまったく言及していない点も疑問である。

事故原発の北と南、気象庁の観測ポイント「浪江」と「広野」の気象データ

参考に気象庁の観測ポイント「浪江」と「広野」での3月21日10時30分~12時00分の10分ごとの気象データを見てみると、風向はほぼ東寄りなので、風上に火元があれば延焼の形も説明がつきそうだ。風速は最大瞬間で5m前後、平均では2~3m前後。ビューフォート風力階級では風力2、「顔に風を感じる。木の葉が動く。風見も動き出す」程度の微風だ。風がもっと強ければ、さらに延焼範囲が広がった可能性も考えられる。

1号機~6号機

新規事項なし

◆1号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

※滞留水移送は停止中

◆2号機
1号機と同じ4項目

※滞留水移送は停止中

◆3号機
1号機と同じ4項目に加え、
・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(プロセス主建屋)へ高濃度滞留水を移送中(平成27年3月19日午前10時38分~)

※滞留水移送は実施中

◆4号機
・原子炉内に燃料なし
・平成26年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了。

◆5号機
・冷温停止中
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール

新規事項なし

・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。

水処理設備および貯蔵設備 ~セシウム吸着装置「運転中」

その他の項目に新規事項なし

・第二セシウム吸着装置(サリー)停止中
・淡水化装置 水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)ホット試験中
・増設多核種除去設備ホット試験中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
・モバイル型ストロンチウム除去装置運転中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置運転中
・RO濃縮水処理設備運転中

地下水バイパス ~通算55回目となる海洋排出を開始

※地下水バイパス一時貯留タンクグループ1の当社および第三者機関による分析結果[採取日3月13日]については同等の値であり、ともに運用目標値を満足していることを確認。3月24日午前10時9分、海洋への排水を開始。同日午前10時29分に漏えい等の異常がないことを確認。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年3月24日

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

3月23日のパトロールにおいて、タンクからの漏えいの兆候を早期に発見する目的で70μm線量当量率の測定を行っているが、堰床部に溜まっている雨水の影響により測定を一部実施出来ない箇所を除き、新たな高線量当量率箇所(β線による70μm線量当量率)は確認されなかった。堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)においても異常がないことを確認。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年3月24日

◆H4エリア

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年3月24日