復興支援の一環として国立劇場で開催されてきた「東北の芸能」。各地に伝えられてきた郷土色豊かな芸能を東京で公演してきましたが、今回はその4回目。東松島市・大曲浜の獅子舞や、石巻市・牡鹿牧山の法印神楽、山田町の大浦さんさ踊りなど、被災地の文化・芸能をまとめて観られる絶好の機会です。
出演
登場するのは福島・宮城・岩手3県の8団体。1時の部と4時の部の2部構成です。
1時の部
●御宝殿の稚児田楽・風流(ごほうでんのちごでんがくふりゅう)福島県 いわき市
[御宝殿熊野神社田楽保存会](国指定重要無形民俗文化財)
全国でも珍しい稚児による田楽と鷺・龍・鹿・獅子の舞で構成される風流。五穀豊穣や子孫繁栄を祈念します。
●小鯖神止り七福神舞(こさばかどまりしちふくじんまい)宮城県気仙沼市
[小鯖神止り七福神舞保存会](市指定無形民俗文化財)
女性だけで舞うのが特徴の気仙沼・小鯖の七福神。航海の安全と豊漁を願って舞われる祝福芸です。
●牡鹿法印神楽(おじかほういんかぐら)宮城県石巻市
[牡鹿法印神楽古実会](県指定無形民俗文化財)
山伏によって伝えられた古式ゆかしい神楽。石巻市牧山に神事として伝えられた神楽が上演されます。
●大浦さんさ踊り(おおうらさんさおどり)岩手県山田町
[大浦さんさ踊り]
山田湾に面した船越半島の集落、大浦地区に伝わるさんさ踊り。盛岡風の拍子と独自の拍子を伝える県最東端のさんさ踊り。
4時の部
●相馬民謡(そうまみんよう)福島県 相馬市
[相馬民謡同好会]
「相馬流れ山」や「相馬盆唄」など相馬地方で古くから人々に歌い継がれてきた民謡を披露します。
●北萱浜の天狗舞(きたかいばまのてんぐまい)福島県南相馬市
[北萱浜神楽愛好会](市指定無形民俗文化財)
天狗舞や天狗と獅子によって繰り広げられる剣舞などの多彩な舞。北陸地方から伝えられたとされる舞踊です。
●大曲浜獅子舞(おおまがりはまししまい)宮城県東松島市
[大曲浜獅子舞保存会](市指定無形民俗文化財)
江戸時代から漁師町に伝わる勇壮な獅子舞。舞の間には「浜甚句」「斉太郎節」も披露されます。
●鵜鳥神楽(うのとりかぐら)岩手県普代村
[鵜鳥神楽保存会](県指定無形民俗文化財)
春の訪れとともに三陸沿岸の浜を巡る山伏神楽。多彩な演目をいまに伝えます。
詳細情報
公演日時2014年1月25日(土)
●午後1時開演(終演予定3時10分)
●午後4時開演(終演予定6時20分)
料金
*1時の部、4時の部ともに
一般 3000円
学生 2100円
※障害者の方は2割引です
お問い合わせ
(チケット購入等)国立劇場チケットセンター(午前10時~午後6時)
0570-07-9900
03-3230-3000 [PHS・IP電話]
文●井上良太