震災記録映像 ~浪江町海岸付近にて~

2013年8月24日、福島県双葉郡浪江町を訪れました。

海岸沿いには、津波の被害により建物はほとんど残っておらず、請戸漁港付近に一部の建物が残るくらいでした。他は一面、緑の野原となっており、生い茂った雑草の中に、ところどころ船や被災物が残っています。

福島第一原発から5㎞ほど北という場所であったために、原発施設にあるクレーンなども見えました。

ここに来る途中に、第一原発がある大熊町を通ったのですが、その際、放射線量は一時的に10μSv/hを超えて、放射線測定器の警告音がバスの中に鳴り響きました。

私が持っていた測定器を見ると、11.2uSv/h程度でした。予想していたこととはいえ、正直、内心落ち着きませんでした。車内の雰囲気も少し物々しさが感じられました。

ちなみに、東京の大気中の放射線量が、だいたい0.05~0.1μSv/h前後程度ですので、約100~200倍程度の放射線量になります。

線量が高くても、測定器を見ない限りは、見た目は全くわからないことが、かえって不気味に感じました。

20130824 浪江町にて

浪江町(ビデオ撮影地点)

Text & Photo:sKenji