サウナ?温泉?青ヶ島(あおがしま)で「ひんぎゃ」の恵みを堪能せよ!【湯めぐり島旅】

噴気が立ち込める青ヶ島

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入るべき温泉

●ふれあいサウナ ・・・ 唯一無二!?地熱を活かした画期的サウナ
●三宝港の温泉  ・・・ これも温泉!簡易な浴槽に源泉を貯めるだけ

※各温泉の詳細、アクセス方法はこのページの最後にあります!(^^)

注目すべき魅力

伊豆諸島最南端、「絶海の孤島」と呼ばれる青ヶ島(あおがしま)。

この島を訪れるには、まずは都心から八丈島へ。その八丈島から、連日の欠航も珍しくない就航率50%前後の「定期船・還住丸」か、定員がたった8名ですぐ満席になってしまう「ヘリコプター・東京愛らんどシャトル」でしか行くことができない……。

こんな不利な交通条件が、この島を「絶海の孤島」と呼ばせる原因だと思うのですが、だからこそ秘境度が高く、島ファンのロマンをくすぐっている気がしてなりません。

青ヶ島は火山島です。その昔は大噴火もあったそうで、噴火活動が見られなくなった現在も、噴気が至る所から上がっています。そしてこの噴気こそ、青ヶ島の魅力なのです!国内でも類を見ない、噴気を利用した変わった温泉を紹介します。

■1.定義上は温泉!ひんぎゃの熱を利用したサウナ

青ヶ島では、島中で噴き上がっているこの噴気を、島の方言で「ひんぎゃ(=火の際)」と呼んでいます。

池之沢地区にある【ふれあいサウナ】は、この噴気、つまりひんぎゃの熱をそのまま利用した施設。サウナスペースは、天然の地熱で温められています。そして、サウナだけでなく、浴槽や休憩室もあり、島民の憩いの場として機能しています。

面白いのは、見た目はあくまで水蒸気のサウナなのですが、温泉法第二条によって定義づけられた立派な「温泉」であるということ。島ファンのみならず、温泉ファンにとっても見逃せない存在ではないでしょうか。また、火山島なのに、火山特有の硫黄臭さが無い点も面白いです。

こういった離島の温泉施設だと、最低限の設備があるだけで必要なものは持参するというスタイルが珍しくありません。ところが、ふれあいサウナでは、ボディソープ、バスタオル、ドライヤーといったものまで無料で用意されています。地味な点かも知れませんが、このあたりも嬉しかったりします。

■2.素晴らしき地熱の恵みを青ヶ島流で活かす

もう少し、この「ひんぎゃ」について注目してみましょう。

ふれあいサウナのすぐ近くに【地熱釜】という釜があります。この釜もまた青ヶ島ならでは!噴気孔に設置されたので、「釜に食材を入れるだけで何でも蒸かしてくれる」という一風変わったスグレモノなのです。島では、特に電気の通っていなかった時代は、このひんぎゃを利用して調理をするのもごく当たり前だったとか。もちろん今でも、キャンパーや島の人々が好んで利用しているようです。

地熱釜

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そして、このひんぎゃで蒸かすと「ひと味違う!」という絶賛の声もよく聞きます。どんな力が働いているのかはわからないですが、天然の調理釜のパワーでしょうか。不思議です。そのほか、このひんぎゃを活用した「ひんぎゃの塩」という特産品もあります。島では色々な料理に使用されるようなので、ちょっと注目してみてください。

あらゆる場面で地熱が活躍しているのです!

地熱で蒸かす

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■3.知る人ぞ知る、穴場の温泉があるらしい

上で紹介してきたように、青ヶ島ではふれあいサウナが有名です。しかしもうひとつ、青ヶ島には変わった温泉があるようです。

定期船・還住丸が着発する三宝港、その【三宝港の船客待合所の屋上】。ここに2つのポリ浴槽があります。そのポリ浴槽の上には配水管と蛇口が2つ。……そうです。ややもすれば家庭のお風呂と変わりない見た目ですが、これも青ヶ島の温泉。泉質は塩化物泉だそうで、特に温泉を案内するような看板は無さそうです。時々配水管の調子が悪く、満足に温泉が出ないこともあるとか。

ポリ浴槽に温泉を出すらしい

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離島の温泉といえば、海岸沿いに湧き出ているイメージかも知れません。しかし島の外周が断崖絶壁の青ヶ島では、人が近づけるような海岸は、狭い三宝港くらいのもの。「船客待合所の屋上にポリ浴槽を置く」なんていう斬新さも、そんな環境下だからこそでしょうか。

しかし、これはこれで味わい深いはず。簡易な浴槽とは言え、絶海の孤島から眺める太平洋、特に船の就航も容易ではない海ですから、きっと迫力満点です!

温泉情報はこちら!

【ふれあいサウナ】

景 色 ★
泉 質 ―
浴 室 ★
施 設 ★★
コスパ ★★ 
内 湯 あり
露 天 なし

ふれあいサウナ

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【名 前】:ふれあいサウナ
【泉 質】:水蒸気
【効 能】:疲労回復、美容効果、食欲増進効果、安眠効果、老化防止効果など
【場 所】:東京都青ヶ島村無番地(池之沢地区)
【ア ク セ ス】:三宝港から都道236号線を池之沢方面へ3km程度北上。
       車でおよそ10分。徒歩およそ30分。
【料 金】:大人300円、小人100円、未就学児無料
【営 業】:平日16:00~20:00、土日祝14:00~20:00(すべて最終受付19:00) 
【定休日】:毎週水曜日および毎月最終週の火曜日、水曜日
【TEL】:04996-9-0203
【特 記】:浴槽、休憩室あり
      バスタオル(無料)、石鹸・ボディソープ(無料)、
      シャンプー(無料)、ドライヤー(無料)あり

【三宝港の温泉】

景 色 ★★
泉 質 ★★
浴 室 ―
施 設 ★
コスパ ★★★ 
内 湯 なし
露 天 あり

【名 前】:?(正式名称不明)
【泉 質】:塩化物泉
【効 能】:切り傷、火傷、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
【場 所】:東京都青ヶ島村無番地(船客待合所の上)
【ア ク セ ス】:三宝港から徒歩すぐ
【料 金】:無料
【営 業】:24時間 
【定休日】:―
【TEL】:04996-9-0111(青ヶ島村役場)
【特 記】:ポリタンク式の浴槽のみ、水着着用
      温泉は必要に応じて蛇口から出るようになっている
      利用者が少ないため、入浴前に浴槽を洗う準備をした方が良さげ

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