薄磯地区 (2013.6.22)
福島県いわき市久之浜から車で薄磯地区へ向かう。
途中、夏井川河口で大規模な防潮堤復旧工事が行われていた。夏井川河口は、希少な渡り鳥・コアジサシの営巣地があり、福島県内で確認されている営巣地はここだけであった。また、福島県はウミガメ産卵地の北限でもあり、夏井川河口付近でも
ウミガメの産卵が確認されていた。
現在の状況について調べてみたが、生息、産卵を確認できる確かな情報は見つけることができかった。
夏井川河口から20分ほど走ると、薄磯地区に着いた。
薄磯には被災した家が数軒残っていた。
壊れた窓を、大きな板でふさいでいた家の姿が痛々しい。中学校の校庭は、大量の土と大型の土嚢で埋め尽くされている。
復興工事が手つかずに見える被災現場で、ガレ花(※)が鮮やかに輝いていた。
(※)ガレ花: 「がれきに花を咲かせましょう活動」により震災後、残された壁や建物の基礎などに描かれた花のこと。
薄磯
Text & Photo:sKenji