かつて存在した温泉
●西表島温泉 やまねこの湯 ・・・ 溢れる南国情緒!日本最南端・最西端の温泉
※各温泉の詳細、アクセス方法はこのページの最後にあります!(^^)
注目すべき魅力
普通、温泉といえば、落ち着いた木々に囲まれ、眺望が良くて、どこかあたたかい和風な感じ・・・をイメージするでしょう。ところが、その温泉は、照りつける太陽、周辺はジャングル、大き目サイズのシダ植物、そしてその中にあたたか~い温泉。
那覇よりも台湾の方が近い、八重山諸島の西表島。この島には、「自分が知っている温泉とはちょっと違う!」と言いたくなるような、そんな珍しい温泉【西表島温泉】がありました。
ありました。と言うのも、この西表島温泉は、日本最南端・最西端の温泉として長らく愛されていたものの、2012年10月31日をもって、惜しまれつつも閉館してしまったのです。今回はそんな西表島温泉を紹介したいと思います。
■1.和風な雰囲気は皆無!なんだか、野生に帰る気分?
この【西表島温泉】は、八重山諸島唯一にして日本最南端・最西端の温泉でした。
ホテル「パイヌマヤ」に併設されており、入浴のみも受け付けていたので、温泉だけのために立ち寄るにはやや辺鄙な場所ながら、多くのお客さんで賑わっていた印象があります。
やはり、特筆すべきは南国ムード満点のその景色です。内露天風呂は自然に囲まれていて、見ごたえ抜群!・・・なのに、どこか他の温泉とは違う違和感も少し感じました(笑)。その木に成っていたがアダンだったから?その木に成っていたのがパパイヤだったから?シダ植物がやたらとデカいから?何が理由かはわかりませんが、いわゆる一般的な温泉の、ほんのり温かい気持ちになれそうな「和風」な雰囲気が皆無だったのです。
どちらかと言うと、仮に自分が森の中に生きる動物だとして、ジャングルに湧いた温泉で水を浴びるような、そんなイメージかも知れません。野生に帰ったような気分(?)になり、これはこれでアリかも!なんて思ってしまいます。内露天風呂は水着着用の混浴だったので、海水浴の延長のような雰囲気もありました。(裸だったらさらに野生感が増したのかも)
それでも、多くのお客さんと一緒にお湯に浸かり、ふぅっと一息落ち着くと、「なんだかんだで日本人は温泉が好きなんだなぁ」としみじみ感じました。
■2.入浴後にも汗をかく
西表島温泉は源泉が32℃。それを少し加温していたそうですが、それほど熱くはありませんでした。もっとも、西表島で過ごすこと自体、それなりに暑いので、ぬるめでちょうど良かったようにも思います。夕方過ぎ(16~17時ごろ)が特に混むそうで、島で遊んだ帰りにその汗と疲れを洗い流すというのが、西表島温泉の楽しみかたでした。
ところが、夕方に温泉に浸かったところで、春~秋にかけての西表島だと、ほぼ確実に再び汗をかきます(笑)。温泉のあと、宿に帰って食事をし、そのあとは星を見るのか、ナイトツアーに出かけるのか、そのまま飲み明かしてしまうのか。なんだかんだとしていると、また再び汗をかいてしまうはずです。
海で泳いで、シャワーを浴びて、温泉に入って、シャワーを浴びて・・・「西表島にいると、なんだか服を脱ぐ回数が増えたなぁ」と感じたものです。
■3.「高い!」と思ったけど、それだけ貴重な源泉だった
西表島温泉の料金は閉館直前で大人1,500円、子供750円。(西表島交通・路線バスのフリーパスで少し安くなることも)
当時は正直「高い!」と思ってしまいました。沖縄自体、物価が内地と比べて安めの印象なだけに、温泉に1,500円は割高に感じたものです。(安いドミトリーなら1泊できてしまう)泉質も、温泉として見れば特別コレ!というものはなかったので、とにかく南国風景を味わい、「日本最南端の温泉に行った!」という特別な満足感を得て帰るものだと思っていました。
しかし、これに不満を言ってはいけませんでした。2012年10月31日に西表島温泉は閉館。その理由は「源泉水の減少がいちじるしく、温泉営業を行うために必要な源泉水を確保することが困難(ホテル「パイヌマヤ」HPより)」というものだったのです。源泉の確保が高い料金の理由に繋がっていたのかは分かりませんが、閉館と聞くともう一度行きたいなぁと思ってしまいます。やっぱり寂しいですね。
そう言えば、「日本最南端の温泉」と書かれ、お湯に浸かるイリオモテヤマネコのイラストが描かれたオリジナルのタオルが100円で売られていました。以前訪れたときに1枚買っていたのですが、使い古してあっさり捨ててしまい、その後に閉館のニュース。もったいないことしたなぁと思っています。。
温泉情報はこちら!
【西表島温泉 やまねこの湯】
景 色 ★★★
泉 質 ★
浴 室 ★★
施 設 ★★
コスパ ★
内 湯 あり
露 天 あり
【温泉名】:西表島温泉 やまねこの湯
【泉 質】:ナトリウム-カルシウム-硫酸塩泉
【効 能】:神経痛、筋肉痛、関節痛、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、
くじき、慢性消火器病、痔、冷え性、疲労回復、動脈硬化症など
【場 所】:沖縄県八重山郡竹富町高那243
【ア ク セ ス】:西表島交通「パイヌマヤ」下車すぐ
【料 金】:大人1500円、小人750円
【営 業】:12:00~22:00
【定休日】:年中無休
【TEL】:0980-85-5700 西表島温泉 ホテルパイヌマヤリゾート
【特 記】:2012年10月31日をもって閉館
「名湯のあるところには名島があり」
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