ダイナミックに息づく大自然の島
中之島はトカラ列島の中心的役割を担います。トカラ列島7島の中では人口が最も多く、唯一の駐在所や開発総合センターなどがあり、かつては村役場も置かれていました(現在は利便性を図るため、鹿児島市内に移転)。 とは言え、集落は島内3つの箇所に分かれているうえ、島自体も979mの御岳を中心に緑が広がっています。特別賑やかな島というわけではなく、他の島々と同様に海、火山、温泉など、大自然に恵まれた島なのです。
中でも、島の象徴的存在である御岳は必見です。南の島らしい密林を抜けた先にあるダイナミックな噴火口は圧巻の一言。あちらこちらで噴煙があがっており、火山島ならではの息吹を感じることができます。対照的に、かわいらしくさえずる小鳥たちにもなんだか癒されます。 また当然、温泉も湧いており、港付近にある2つの温泉が島民の疲れを癒します。どちらも秘境の温泉といった渋い趣があるので、湯めぐりの一環として楽しんでほしいところ。
もうひとつの見どころが、小型の在来馬である「トカラウマ」。島内にある高尾牧場で10島ほど育てられており、島の大自然の中でのんびり過ごすトカラウマを見ることができます。 ダイナミックに息づく大自然の島と、そこでのんびり過ごす人や動物たち。そのコントラストが最大の魅力です。
中之島の見どころ
温泉に浸かる
西区温泉
東区温泉
景色を楽しむ
トカラ富士(御岳)
「トカラ最高峰」と言われる979mの山です。昭和の時代はよく噴火をしていたという火山で、現在も噴煙が上がっています。この火山の火口付近では、戦後の頃まで硫黄の採掘がおこなわれていたそうで、その採掘跡も含めて独特の景観を見せてくれます。緑に覆われた島ながら、河口付近に限れば土色でしかなく、見上げた空のみが青く映えます。
与助岩
東集落と西集落の中間にある巨大な岩。かなり高く、ところどころ藻に覆われています。16世紀中ごろ、トカラ列島でやりたい放題に荒らしていた日向与助という海賊を、当時の地方官が討伐しました。この日向与助の霊がこの岩に移ったという伝説から与助岩と名が付いたそうです。
ヤルセ灯台(中之島灯台)
島の南端にある灯台。注目すべきは灯台までの道中。広がる海と海に映える奇岩の連続で、歩いているだけで飽きないトレッキングが期待できそうです。灯台奥のセリ岬も知る人ぞ知る隠れ絶景ポイント!
施設を楽しむ
トカラ馬牧場
鹿児島県の天然記念物に指定されている、在来種のトカラ馬が放牧されている牧場です。現在島内には20頭近くいるそうで、許可をとれば触れ合うことも可能だそう。馬たちは人懐っこいことで有名らしく、訪れたならぜひ遊びに行きたいポイント。大自然の中で馬と触れ合うなんて絵になるのではないでしょうか。
歴史民俗資料館
トカラ列島の中心とあって、島々の情報もここで収集することができます。各島の概要はもちろん、出土品の展示や民俗文化の解説など、色々と楽しめる資料館となっているので、まずはここで情報を集めて島めぐりをするのも良いかも知れません。
天文台
九州地方では最大級と言われる「カセグレン式60cm反射望遠鏡」を備えた展望台です。詳しくはわかりませんが、どうやら凄いシロモノらしく、トカラの美しい星空が堪能できるそうです。
中之島の情報あれこれ
※次回、3月14日更新予定です!
中之島へのアクセス
※次回、3月14日更新予定です!
(島プロフ一覧)