ロンドンオリンピックで銀メダルに輝いた『なでしこジャパン』。U-20女子ワールドカップで銅メダルを獲得した『ヤングなでしこ』。女子サッカー界が大きな注目を集めている今、更に一つ下の世代に『リトルなでしこ』と呼ばれる17歳以下の日本代表の存在があります。今回はU-17女子ワールドカップで活躍したサイドバックの清水梨紗選手のプレーの魅力に迫ります。
【清水 梨紗】 しみず・りさ
生年月日:1996年6月15日
身長:156cm
体重40kg
在籍チーム:日テレ・メニーナ
ポジション:DF
ゴールも狙うサイドアタックのスペシャリスト
右利きでありながら左右のサイドバックを遜色なくこなし、両足の正確なキックでペナルティエリアに合わせるピンポイントクロスを武器とする清水梨紗。攻め上がりのタイミングが素晴らしく、サイドが詰まっていても僅かな攻撃のスペースを見つけて前方に飛び出して行く高い戦術眼を持ちます。
最終ラインからボールホルダーを追い越してアタッキングサードにオーバーラップしてくるので、相手DFとしてはマークするタイミングが掴み辛い選手です。いつの間にかサイドを上がってきて気がついたらクロスに持ち込まれるというパターンが多く、ディフェンスとしては非常に厄介な存在です。
予選リーグのメキシコ戦では流れの中からペナルティボックスに飛び込み、FW白木星が放ったシュートのこぼれ球をダイレクトでゴールに押し込んで先制点を奪うなど、サイドバックとして得点を記録する離れ業を達成して攻撃センスの高さを見せつけました。
抜群のスピードと豊富な運動量でディフェンスも安定
長距離を幾度も上下移動しているにも関わらず、90分間落ちない無尽蔵のスタミナで守備エリアを広くカバーします。サイドライン際の1対1のディフェンスに強さを発揮し、ドリブル突破を仕掛けられても抜群のスピードを生かして粘り強いマークを見せます。
相手に押し込まれている状況でも隙があれば常に前に出て行こうとする積極性を持ち、守備のリスクマネジメントを計算に置きながら、攻撃参加できる高い戦術眼を持つクレバーなサイドバックです。
総括
両サイドを任せられるユーティリティ性の高いサイドバックです。小柄な体型ながらコンタクトプレーにも強さを見せる攻守にバランスの取れたプレーヤー。なでしこジャパンではサイドバックのバックアッパーが不足している事情もあり、将来的には十分にA代表を狙える逸材だと思います。容姿にも恵まれた可愛らしいルックスの持ち主なので、男性に人気が出るかもしれませんね?