のどかで飾らない農場の島
宮古島から南西に1.6km、来間大橋で結ばれた先にあるのが来間島。来間大橋を眺めていると、そこを走ればきっと気持ちが良いだろうことが伝わってきます。東シナ海の海の上、1,690mの道のりを海上ドライブ。もはやこれだけのためにでも行く価値があるのではないでしょうか。 来間島の玄関口である来間港周辺の集落以外はほぼすべて畑です。それは、高い木が少なく、ただひたすら空が広がる昔ながらの沖縄の風景。素朴だけどどこか美しい。ゆったりした空間があります。
島はメインランドの宮古島から近いためか、いわゆる不便さはあまり目立ちません。事実、古くから宮古島と関わりあいつつ、農場としての役割を担い続けてきたようです。さとうきび畑をはじめ、マンゴーや葉タバコなど、興味を持って眺めてみるだけでも楽しめるのではないでしょうか。宮古島では恐らくあまり見かけない景色が多いはず。島をめぐっていると思わずぐっとくる景色が見つかります。 オススメは、島の東側の展望台から眺める宮古島と来間大橋!
来間島の見どころ
宮古島の市街地からも10km程度と近い来間島。船を利用することなく、宮古島観光の一環として立ち寄ることが可能です。観光地として整備された宮古島とは対照的に、昔ながらの景色が残るのんびりした風景が心を癒してくれます。遊びの合間の小休憩を兼ねて訪れるのがオススメです。
景色を楽しむ
来間大橋(場所)
宮古島と来間島とを結ぶ全長1,690mの長い橋。車だけでなく、自転車でも渡れます。青い海の上を走る爽快感はぜひ体験してほしいところ。また、橋は真ん中が一番高くなるようにアーチ状に造られています。つまり、真ん中を過ぎると下り坂。青い海の上で風を浴びながら自転車で駆けると疲れも吹き飛びそう!?
来間遠見台(場所)
島で一番標高の高い場所にあり、宮古島の対岸を見渡せる遠見台。遠見台としてはおなじみの石を積み上げた階段、それを登った先には絶景が広がります。そしてやはり、昔は船を監視する役目を担った場所でした。
龍宮展望台(場所)
来間遠見台の隣にある整備された展望台です。龍宮城をかたどった個性的な3階建ての建物で、その外観はなかなか目立ちます。ある意味来間島のシンボル的存在と言っても良いかも知れません。来間島では一番眺望の良い場所ではないでしょうか。宮古島の与那覇前浜もここから見ることができます。周囲は整備されており、駐車場やトイレに売店も揃っています。車を停めてお菓子を買って、龍宮の展望台でのんびりしてみては。
下地神社(ツノジ御嶽)(場所)
島の人々の信仰を集める神社です。静かで落ち着いた雰囲気ですが、敷地内ではシーサーとガジュマルがそれぞれどっしり構えています。それだけでなんだか沖縄らしいゆるやかな空気を感じてしまいますが、神社自体は島にとってとても神聖な場所。失礼のないようにしましょう。
来間ガー(来間川、来間泉)(場所)
「ガー」とは沖縄の方言で井戸の意。集落北側の断崖絶壁より湧き出る湧き水が溜められていました。宮古島からの海底送水が実現するまでは、ここが島民の貴重な水源。特に宮古列島は全体的に水資源の確保が難しい土壌ですので、その存在は非常に大切なものであったことが伺えます。その昔、泉の中に樫の木があり、島民がそれを取り除いたところ、水が出なくなって大騒ぎになったと言います。しかし、再度樫の木を植え戻すと、水は再び湧き出たのだとか。不思議な話ですが、こういった経緯もあり、島民からはよりいっそう大切に扱われるようになったとか。
来間地区農村公園(場所)
たこの形をしたオブジェがある小さな公園。あまりにも小さいので驚くかもしれません。集落のはずれにあり、人気も少なく、静かに過ごすにはもってこいのプライベートスポット。このあたりは草木もたくましく、自然に恵まれた宮古列島の力強さを実感します。
スムリャーミャーカ(場所)
来間島の代表的なお祭りである「ヤーマスウガン(家益御願)」を執り行う長間家の墓のことを指します。およそ15世紀ころのものだと考えられるそうです。石造りで2m以上の高さまで草木が茂る姿はなかなかに壮大。お墓とは言え、つい見とれてしまいます。今は県指定の史跡文化財となりました。
ナガマ浜(場所)
島の西側にある白砂の浜。宮古列島ならではの青い海と白砂は来間島でも健在!宮古島のビーチと比べるとほとんど人も見かけないため、プライベートビーチに最適です。
来間島の情報あれこれ
【名 称】来間島(くりまじま)
【所在地】
(地図)
【面 積】2.84㎢
【周 囲】
9.0km
食べる
マンゴー、ドラゴンフルーツ、バナナ、冬瓜、かぼちゃ、サトウキビ
遊 び
海水浴、シュノーケリング、沖釣り、磯釣り、散策
来間島へのアクセス
車、バスを利用する
宮古島~来間大橋~来間島
宮古島へのアクセス
飛行機を利用する
羽田空港、関西国際空港、那覇空港、石垣空港~~宮古空港
※運航日に注意。
(島プロフ一覧)