13日の金曜日

今日は13日の金曜日。

イエス・キリストが磔にされたのが13日の金曜日だから、という理由で不吉な日とされていますが、これは西洋でも一部の国(英語圏の国とフランス、ドイツくらいらしい)での話で、キリスト教会は磔刑の日を確定していません。近所の幼稚園の神父さんも「迷信だよ」と言ってました。逆算すれば簡単に分かりますが、月の1日目が日曜日なら13日は金曜日になります。

ちなみに、今年のように1月1日が日曜日でなおかつ閏年の場合は、1年に3回(1月、4月、7月)も13日の金曜日が現れる珍しい年になります。過去の13日の金曜日に起きた出来事を遡って探してみると――▼今年の2012年4月13日の金曜日には、北朝鮮が人工衛星と称した弾道ミサイルを打ち上げて失敗。

▼今年の2012年1月13日の金曜日には、野田改造内閣が発足。田中直紀防衛大臣、前田武志国土交通大臣の2閣僚に対する問責決議が議決された内閣の誕生日が13日の金曜日でした。▼2009年11月13日の金曜日、マヤの予言を元に人類滅亡を描いた映画『2012』がアメリカで公開される。(日本では11月20日)

▼映画『13日の金曜日』シリーズのうち4作が13日の金曜日に公開された。やっぱり、映画『13日の金曜日』のイメージが強いですかね。おどろおどろしいコマーシャルの声や、惨劇が起こる時の音楽は、今でも耳に残っています。

でも個人的には、1982年発売のシャグラン・ダムールのアルバム『ワンワン・ミャウミャウ』に納められた『13日の金曜日』なんです。30年前の作品とは思えない、怪しくてエロくてオシャレな男女の掛け合いが延々と続くフランス語のラップなんですが、『13日の金曜日』を聞いてて見えてくるのは、まさに世紀末を思わせるようなドロドロ隠微な夜の景色。

ところが続く曲『14日の土曜日』はあっけらかんと明るい光が脳内に広がります。そうです。13日の金曜日の次には14日の土曜日がくる。その次は15日の日曜日。日にちと曜日の組み合わせは順繰りに巡って行くのです。

次の13日の金曜日は来年2013年の9月。ちょっと間があくことになるから、今日のこの13日の金曜日を楽しめたらいいですね。