スホーイ・スーパージェット100(Sukhoi Superjet 100)は、ソ連時代に軍用機メーカーとして知られていたスホーイ設計局が、新たに民間旅客機市場に参入するために欧米企業とのコラボで開発した旅客機。
スホーイ設計局といえば、第二次世界大戦中から戦闘機や戦闘爆撃機を造り続けて来たところ。とくにジェット戦闘機の時代になってからは、スホーイ27、スホーイ30など米軍の戦闘機を凌駕するほどの機体を設計してきた。ソ連の軍用機設計局の中では、スホーイとミグが比較的小型の戦闘機などを、旅客機や爆撃機はイリューシンやツポレフが担当するといったすみ分けがあったように見うけられる。
2001年に開発がスタートしたスホーイ・スーパージェットは、名称こそ「スホーイ」だが、開発企業の株式はスホーイ系の企業とイタリア企業が保有し、設計と製造はスホーイ設計局、販売は米ボーイング社が担当。エンジンはロシア企業とフランス企業の共同開発、制御系ではドイツ企業が参加するなど、スホーイを核としつつも、事実上は数多くの国際企業による共同開発機といえる。
2011年にデビューし、アルメニアのアルマヴィア航空、アエロフロート・ロシア航空でも運航されている。 最終的に800機を製造・販売する計画で、半分以上をロシア以外で販売する予定とされる。
2012年5月9日、インドネシアのジャカルタ付近でデモ飛行中に消息を絶つ事故が発生している。
≪諸元≫全長 23.87m
全高 10.28m全幅 27.80m
主翼面積 77 m2航続距離 3,204km
巡航速度 マッハ0.81最大離陸重量 35,790kg
貨物室容量 10.22m3基本座席数 68
(スーパージェット60型)