インターネットで見つけた誤字を拾っていきましょうという企画。きょうは6回目です。
内蓋外蓋
まずはごくごく軽い誤字から。wikipediaで「時間の表現の仕方」について調べていた時に見つけたのがこれです。
めちゃめちゃ小さくてゴメンナサイ、クリックして見てください。
時間を「口頭で伝える」時に聞き間違いのないよう、「0はマル」「1はヒト」「2はフタ」と読むというもの。
「3」は本来そのまま「サン」と読むはずなのに「2はフタ、3はフタ」と太文字強調してまで間違えているところがミもフタもなくてかわいいです。
ものすごい小ネタではありますが、こういう「繰り返しの面白さ」みたいなものはいつも感じています。
整理整頓
お次は大好きでよく読んでいるサイトから。
「グチャグチャ」であるべきところが「グチャうぐちゃ」になっちゃってカタカナひらがな+誤字でグチャぐちゃです。うぐ。
でもバッグインバッグはおすすめ。この記事のものではないですがわたしも使っています。
とけいをよめるかな
次からはネタ不足も絡んで恒例となりつつある「誤字じゃないけど」です。
下にあるのは「教習所で習ったのに忘れがちな基本」のような内容の記事。
パワステが当たり前となった今の時代、ハンドルを握る位置は「10時10分ではない」という内容のもの。取材を受けた教習所ではオレンジ色の下線部のように「9時15分から10時10分のあいだ」と教えているそうです。
実際に運転する方ならイメージしやすいでしょうが、運転しない方が「9時15分から10時10分のあいだ」という情報を「耳で聞いた」としたら「時刻」でいう「9時15分から10時10分のあいだ」を思い浮かべてしまうかも。
例えばちょうど真ん中あたりを取って「9時43分」でハンドルを握ったら「めっちゃ左折しにくい」でしょうね(^_^;)
ウイルスとの闘い
ことしはインフルエンザだけでなく「新型コロナウイルス」のこともあって世界中が「感染予防」についてより敏感になっています。そんななかで読んだ記事の締めくくり部分がこちら。
記事中のお医者さんは「診察の時、こまめに緑茶を飲む」とのこと。緑茶のカテキンに殺菌効果があるらしいことはわたしたちも知っています。しかしオレンジ色の下線部後半に
「喉についたウイルスを胃に流します。そうすると胃液でウイルスが死にます」
とあります。じゃあ緑茶じゃなくてもいいじゃんね!
とはいえ、緑茶がインフルエンザの感染予防に効果的であることは「お~い、お茶」でおなじみの伊藤園による以下の研究
でも結果が得られているようです。ただし最後まで読むとわかるように「紅茶の方がめっちゃ効果的」なんだって!
情報を見極めよう
「ウイルスを飲み物と一緒に流し込んで胃液で殺す」については2年ほど前に「病院の先生がやっている予防法」としてバズったものの、その後下記リンクの検証記事
の中で、国立国際医療研究センターの総合感染症科長さんが
「胃酸に触れればウイルスや菌は死ぬでしょうから、それなりに筋の通った話に見えるのが困ったところですね。目や鼻など他の粘膜からも体内に侵入しますから、口から水を喉に流しただけでは感染は防ぎきれないというのが正確な評価でしょう」
とコメントしています。
そういえばきのう、東京の知り合いから「新型コロナウイルスに感染しないためにはこまめにお湯を飲もう」みたいな話がシェアされて届きました。マジメな知り合いが良かれと思って拡散したことは想像に難くないのですが、結果それは「根拠のないもの」でした。
今年はオリンピックイヤー。そしてせっかく春が近づいているのに連日この話題ばかりでは嫌になってしまいそうですが、こういう時こそ情報の確かさを見極めて、冷静に対処したいものですね。