【今週の一冊】日本一のクレーマー地帯で働く日本一の支配人_三輪康子

信念を持った人は強い

以前テレビで、新宿歌舞伎町の大手ホテルの支配人・三輪康子さんが出ており、行動力や生き方がとても素敵な方だったので本を手に取りました。

三輪さんが支配人就任当時は、このホテルは“ものすごい”ホテルだったようです。

ロビーにはヤクザがたむろして、最上階は彼らの定宿。
汚水槽には覚せい剤を使用した時の注射器が浮かび、ホテル内でカツアゲがある。
そして、罵声や怒鳴り声が聞こえる状態・・・。

一般人は宿泊したくないホテルです。

こんなホテルをグループ内の売り上げ日本一にまで導いたのは、三輪さんの「スタッフがいかに安全に働けるか」という思いだったようです。

その思いでヤクザに立ち向かい、命の危険も顧みず毅然とした対応で、安心、安全、快適なホテルに変えていきました。

時にはヤクザを泊めてしまったほうが楽なんじゃないかという場面でも、一度例外を作るともっと大変になるということが分かっているので、どんな時でも宿泊いただかないという対応を一貫していたそうです。

思いの強さというのは、難しいと思うような状況も変えてしまうのだと感じました。