防災ワークショップ「新聞紙でスリッパをつくる」

阪神淡路大震災から23年。1月17日に、神戸と大船渡をつなぐイベント「Action7~神戸から東北へ~」で教えてもらった新聞紙のスリッパのつくり方。

使うのは新聞紙1ページ。紙のカレー皿のときと同様に、見開きを1ページ分にしてつくった方が丈夫になる。

折り方は簡単。折る回数はこちらも5回(数え方によっては4回)だけ。カレー皿同様、「考えながら」つくってみよう。

つくってみよう

新聞紙を縦向きに、上から4分の1に折る。(1折り目)

4分の1に折った同じところを、さらにもう一回折る。(2折り目)

※ 折って袋状になったところが、スリッパの足先の部分になる。

折った新聞紙を裏返して、左右からそれぞれ3分の1のところで縦に折り、それぞれを新聞紙の隙間に差し込む。(3・4折り目)

基本形はこれで完成。3・4折り目で折り込んだ新聞紙の片側がピラピラするのを三角に挟み込んで整形(この折りも含めると5折りになる)。その他、先端やかかとの部分を斜めに折り込んで整形するとスリッパらしくもなるし、履きやすくなる。

参考までに完成品の写真を3枚。

ポイント

新聞紙を履物につかって強度は大丈夫なのかとちょっと不安に思ったが、使用するシチュエーションを想像してみて納得。

講師の新沼先生曰く、「避難所に土足で上がると掃除が大変でしょう」

さらに、東日本大震災の時には、津波で足下を濡らした人が多かった。長靴の中に水が入った状態で歩き回って、足の皮膚が擦り剥けて歩けなくなった人もいた。そこまで重篤な状況にならないまでも、濡れた履物を履いたままでは身体が冷えてしまう。暖をとるという意味でも、保温性の高い新聞紙のスリッパは利用価値大なのだ。

実際に履いてみると、思ったほどの不安はなく、平らな場所であれば問題なかったし、たしかに暖かかった。

もちろん、別の新聞紙で中敷をつくって入れるとモアベター(死語だが)。

スーパーの買い物袋などで覆えば、ちょっとくらい外を歩いても大丈夫。

ぜひお試しを。