スコッチウイスキーが好きで、毎日寝る前に飲んでいます。
人気番組「アメトーーク」の「ついつい食べ過ぎちゃう芸人」では
「カステラはギュッとつぶせばゼロカロリー」
「昔からあるものは太らない」
「ドーナツは穴が開いているからゼロカロリー」
「冷たいものはゼロカロリー」
「“サラダ味”のものはサラダでできているため痩せる可能性も」
などなど数々の珍妙な「ゼロカロリー説」が唱えられていますが、蒸留酒であるスコッチウイスキーは本当に「糖質ゼロ」なので、わたしは毎晩ダイエットをしていることになります。(ただしカロリーはあるし、実は一緒にチョコを食べているので痩せるわけがありません)
スコッチウイスキーって何?
「スコッチウイスキー」とは、イギリスのスコットランド地方で蒸溜・熟成されたウイスキーの総称です。同じスコットランド産でも地域や蒸留所によって香りも風味も個性豊かなので、いろんな銘柄を楽しむファンが大勢います。
細かい分類を挙げたらキリがありませんが、街の酒屋さんでもスーパーでも何かしらのスコッチウイスキーが置いてあるので、わたしも小遣いの範囲で「平日用」「週末用」の2銘柄を選び、毎日ちびちび楽しんでいます。
日本産もおいしい
NHKの朝ドラ「マッサン」を見ていた方はご存知のように、日本でも同じ製法でウイスキーが作られています。研究熱心でまじめな日本人の仕事ぶりが見事に花開いて、品質の良いウイスキーが何種類も作られてきました。
スコッチの中でも特に熱心なファンを持つのが「シングルモルトウイスキー」。大麦の麦芽100%で作られた「モルトウイスキー」で、さらに「ひとつの蒸留所のモルトウイスキーだけで作られたウイスキー」のことをこう呼びます。
まさに蒸留所の名前が付けられたシングルモルトウイスキー、サントリーの「山崎」「白州」、ニッカの「余市」「宮城峡」などは海外で権威ある賞を獲得しているものもあり、世界中のスコッチ愛好家の間でも大変な人気を呼んでいます。
か、買えない…
自分はふだんカッコつけてスコットランド産のものばかり買っていますが、日本のものもおいしいことは(おごってもらった時に)知っています。
なのでことしの正月を前に「たまには日本のものを買おう」と出かけた先の酒屋さんで「山崎」のエース的な存在「山崎12年」に手を伸ばしてみました。
すると、なんと言うことでしょう…その価格は「16,000円」もするではありませんか!
山崎12年はもともと定価が8,500円という高級品ではありますが、それがなんと16,000円。「あわよくば狙ってやろう」と思っていたさらに高級バージョンの「山崎18年」は目ん玉飛び出る「59,000円」もしました。ギャー!
原酒不足と海外人気
そのお店に「白州」や「余市」「宮城峡」はなかったものの、調べてみるとどれも当初の定価を大きく超えて売買されていることがわかりました。「白州12年」の相場がおよそ「15,000円」。「余市12年」は「40,000円以上」!!「宮城峡12年」も「40,000円以上」します。もう酒の値段じゃねえずら……。
高騰の原因はハイボール人気などの高まりによる原酒不足や、「マッサン」の影響による国内での売れ行き増加。そして国際的な賞を受けたことによる海外からの買い付け増加などだそうです。
ウイスキーは樽の中で何年も熟成させる必要があるため「足りないから増産しよう」と思っても市場に出せるのは何年も先。それで日本のウイスキーが異常な高値になっているのですね。もっともこの現象はいまに始まったことではなかったのです。わたしは完全に出遅れました…。
あまりの高値に感覚がマヒ
ということでその日は山崎をあきらめ、買ったのはスコッチ最大の生産地、スペイサイド地域の名酒「グレンフィディック15年」。6,000円ぐらいだったと思います。ふだんは「週末用」でも4,000円台のものを買うのにドキドキしていますから、6,000円はかなりの奮発です。でもーーー
もともと買おうとしていたのが8,500円の山崎12年。でも16,000円もした。で、実際に買ったお酒は6,000円。
ジャイアン「じゃあ、いくら得した?」
のび太「ちょうど1万円!!」
のび太ぐらいしか納得しないような論理で「超お得」な気分になったわたしは、毎日ゴキゲンでスコッチを飲んでいます。