アバッセに一歩足を踏み入れると、そこには花の香りが溢れている。お菓子屋さんの店先でも、カフェの入口でも、フードコートでも花の匂いしかしないほど。
そんな様子を、気仙沼の知人がこう言った。
「ほんとうにたくさんのお花ね。いい匂いだわ。きっと6年間の思いが、この日のこんなにたくさんのお花に現れているんでしょうね」
本屋さんの前なんて、書棚の本が見えないくらいに生花が並ぶ。花の香りは6年間の思い。ほんとうにそのとおりだと思う。
開店2日目の28日には、お客さんに生花をプレゼントするお店もあった。スーパーでの買い物帰りのお客さんやスーツ姿の人が、ランやユリのようなちょっと不似合い花束を抱えてアバッセを出ていく。
さあ、これからだ。アバッセをいっぱいにした6年間の思いを、花といっしょにまち中に広げよう。