【岩泉・台風10号被害】部分再開当時の道の駅いわいずみ

4月20日、待望久しかった道の駅いわいずみが全面営業再開したニュースは、岩手県内で大きく伝えられた。町再興の礎となる施設として期待されると。

その2週間前には、道の駅は限定的な営業だった。一部営業再開された後、国交省や県の広報誌には道の駅いわいずみが「元気に」営業中と書かれていたのだが、産直コーナーと自販機が再開しただけの道の駅にいたのは、工事関係者がほとんど。私見に過ぎないが、たまに訪れる利用者の表情は元気という言葉からはほど遠く、笑顔も見られなかった。道の駅で車を降りてすぐに、「ここは被災地なんだ」ということを思い出した。笑顔を慎むことを求められる場所なのだと。

それはそうだろう。道の駅の建物こそ再開に向けて工事が進められていたが、隣接する野球場は泥に埋まったままだし、道の駅のすぐそばには、下の写真のような光景が広がる。

道の駅のモニュメントも応急処置のまま。こんな状況で元気にがんばってる姿を期待する方がおかしい。

しかし、だからこそリニューアルして、以前よりグレードアップした道の駅いわいずみが、町の観光拠点として「元気に営業」してくれることを祈る。

新しい道の駅いわいずみにはレストランも喫茶コーナーもつくられ、食事、買い物、休憩など幅広いニーズに応える施設になっているという。ゴールデンウィークはぜひ道の駅いわいずみへ。復活に向けて歩き始めた岩泉へ。