【今週の一冊】 理系の子―高校生科学オリンピックの青春_ジュディ ダットン

理系の子―高校生科学オリンピックの青春

高校生の諦めない姿がすごい!!

高校生による科学のオリンピック、「インテル国際学生科学フェア」に出場した少年少女の、背後のドラマが書かれた本だ。

登場人物となる11人の少年少女は、それぞがまったく違う環境だ。
裕福な人、極貧の人。
最高の研究所がある人、満足な研究場所がない人。
家族が病だったり、本人が病だったり。

けっして順風満帆とは言えない生い立ちの中で、化学への情熱と、師となる人との出会いによって、目の前の困難な状況を変えていく。

何年も科学者を悩ませてきた研究に対して、諦めずに解決していく姿は、どんなことでも出来ないことはないんだと思い知らされる。