3月8日のタンクエリアパトロールや汚染水タンク水位計による常時監視において、漏えい等の異常がないことを確認。
南放水口・排水路 原発構内の高台、タンクエリアへ排水路が流入する「B排水路ふれあい交差点近傍」の分析結果
【解説】水がなく採取できない状態だったB排水路ふれあい交差点近傍で、およそ3週間ぶりとなるサンプリングと分析が実施された。前回値と過去最高値を合わせて示す。
<セシウム-134>
2月16日採取 51 Bq/L
3月08日採取 ND(6.7Bq/L)
過去最高値 110Bq/L(2014.05.01)
<セシウム-137>
2月16日採取 220 Bq/L
3月08日採取 8.0Bq/L
過去最高値 280Bq/L(2014.05.01)
<全ベータ>
2月16日採取 250 Bq/L
3月08日採取 20Bq/L
過去最高値 380Bq/L(2014.09.02)
◆H4エリア
◎日報に新規事項の記載なし
◆H6エリア
◎日報に新規事項の記載なし
1~4号機タービン建屋東側
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
地下貯水槽 全ベータ濃度、前回に比較してA4観測孔では半減、A10観測孔では10倍以上
3月8日採取した地下貯水槽観測孔(A1からA19)の全ベータ放射能を分析した結果、前回(3月7日採取)の分析において、最大値(870Bq/L)を確認したA4観測孔については、430Bq/Lに低下していることを確認。また、A10観測孔は、前回値24Bq/Lから270Bq/Lに上昇していることを確認したが、それ以外の観測孔については、前回値と比較して有意な変動は確認されていない。なお、地下貯水槽観測孔の東側(海側)に位置する海側観測孔から採取・分析した全ベータ放射能には、有意な変動は確認されていない。引き続き、地下貯水槽観測孔について監視を強化。
1~3号機放水路
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
K排水路 セシウム、全ベータともに上昇。東京電力は降雨による表層土の流入のため上昇と説明
今回の分析結果については、前回(3月7日採取)の分析結果より上昇しているが、降雨による一時的な上昇であると推定。引き続き、監視を継続していく。
【福島第一原発から約10kmに位置する気象庁のアメダス「浪江」の気象データ】
3月9日の降水量合計は8.5mm 1時間最大雨量は1.5mm 10分間最大雨量は0.5mm
気温は最高 12.9℃、最低 1.2℃ 日照時間 0.0
最大風速 3.0 北 最大瞬間風速 9.3 西北西 最多風向:北
3月8日の降水量合計は0.0mm 気温は最高 21.0℃、最低 8.6℃ 日照時間 4.2
最大風速 9.1 西 最大瞬間風速 17.7 西 最多風向:西
3月7日の降水量合計は11.0mm 1時間最大雨量は5.5mm 10分間最大雨量は2.0mm
気温は最高 18.2℃、最低 9.7℃ 日照時間 0.0
最大風速 4.4 南南東 最大瞬間風速 10.0 南 最多風向:北北東
●最大風速とは10分間の風速の平均値である平均風速のうち、その日最大のもの。瞬間最大風速は、文字通り瞬間ごとの風速の最大値。
●●10分間の平均風速が10メートルを超える場合には、クレーン作業など屋内作業を停止しなければならない場合がある。