1月27日(月曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」をもとに事故原発がおかれている状況を考えます。
*2015年末に作成。2014年作成の他のページとは若干フォームが異なります。
※ 情報を追加して更新します
1号機
◎日報に新規事項の記載なし
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
2号機使用済燃料プールの冷却を停止し、1時間10分後に再起動。電源切り替えのため
※平成26年1月27日午前10時38分、2号機使用済燃料プール代替冷却系について、電源切替のため冷却を停止(停止時プール水温度:11.7℃)。その後、作業が終了したことから、同日午前11時48分に使用済燃料プール代替冷却系を起動。なお、運転状態について異常なし。また、使用済燃料プール水温度は冷却停止時の11.7℃から上昇はなく、運転上の制限値65℃に対して余裕があり、使用済燃料プール水温度の管理上問題ない。
その他の項目に新規事項の記載なし
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・2号機タービン建屋→3号機タービン建屋へ高濃度滞留水を移送中(平成26年1月26日午前9時33分~)
3~6号機
◎日報に新規事項の記載なし
◆3号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・3号機タービン建屋→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送中(平成26年1月24日午後2時37分~)
◆4号機
・原子炉内に燃料なし(使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プールから共用プールへ燃料移動中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
◆5号機
・冷温停止中
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
共用プール・水処理設備および貯蔵設備
◎日報に新規事項の記載なし
◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置は水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)ホット試験中
H4エリアタンク
平成26年1月26日のパトロールにおいて、新たな高線量当量率箇所(β+γ線(70μm線量当量率))は確認されていない。また、堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)においても異常がないことを確認。
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
1~4号機タービン建屋東側 地下水観測孔No.0-1のセシウム-137が過去最高値
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
1~4号機 サブドレン観測井の状況 新設置の号機原子炉建屋(山側)のサブドレン(N7)の分析結果
今回新たに設置した2号機原子炉建屋(山側)のサブドレン(N7)のガンマ核種、全ベータ、トリチウム(1月23日採取)の分析を実施。
[サブドレンN7:1月23日採取分]
・セシウム134 :1.1 Bq/L
・セシウム137 :2.2 Bq/L
・全ベータ :検出限界値未満(検出限界値:13 Bq/L)
・トリチウム :18 Bq/L
地下貯水槽
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
福島第一原発から約10kmに位置する気象庁のアメダス「浪江」の気象データ】
1月27日の降水量合計は0.0mm 気温は最高 5.1℃、最低 -7.5℃ 日照時間 7.8
最大風速 4.8 北西 最大瞬間風速 9.7 西南西
1月26日の降水量合計は0.0mm 気温は最高 12.1℃、最低 -1.7℃ 日照時間 7.7
最大風速 8.8 西北西 最大瞬間風速 18.1 北西
1月25日の降水量合計は0.0mm 気温は最高 15.4℃、最低 3.8℃ 日照時間 0.0
最大風速 5.1 西南西 最大瞬間風速 11.8 西北西
●最大風速とは10分間の風速の平均値である平均風速のうち、その日最大のもの。瞬間最大風速は、文字通り瞬間ごとの風速の最大値。
●●10分間の平均風速が10メートルを超える場合には、クレーン作業など屋内作業を停止しなければならない場合がある。