2014年1月15日 今日の東電プレスリリース*

1月15日(水曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」をもとに事故原発がおかれている状況を考えます。

*2015年末に作成。2014年作成の他のページとは若干フォームが異なります。

日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)

※ 情報を追加して更新します

1号機

◎日報に新規事項の記載なし

・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

2号機 炉心スプレイ系の注水流量を3.0m3/hから2.5m3/hへ変更

※汚染水処理の負荷低減等を踏まえた原子炉注水量の低減操作として、2号機の原子炉注水について、1月8日午前10時17分、炉心スプレイ系からの注水量を約3.5m3/hから約3.0m3/hへ変更(給水系からの注水量は約2.0m3/hで継続中)。(既出)

その後、冷却状態を確認し、問題がないことから、1月15日午前10時20分、炉心スプレイ系の注水流量を3.0m3/hから2.5m3/hへ変更(給水系からの注水量は約2.0m3/hで継続中)。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年1月15日

その他の項目に新規事項の記載なし

・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・2号機タービン建屋→3号機タービン建屋へ高濃度滞留水を移送中(平成26年1月12日午前9時55分~)

3号機

◎日報に新規事項の記載なし

・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・3号機タービン建屋→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送中(平成25年12月17日午後4時~)

4号機 使用済燃料プール冷却を再起動

※平成26年1月14日午前11時19分、4号機使用済燃料プール代替冷却系について、当該系の循環冷却設備弁点検作業のため冷却を停止(停止時プール水温度:15.5℃)。(既出)

その後、作業が終了したことから、同日午後4時41分に使用済燃料プール代替冷却系を起動。なお、運転状態について異常なし。また、使用済燃料プール水温度は停止時の15.5℃から15.7℃まで上昇したが、運転上の制限値(65℃)に対して、使用済燃料プール水温度管理上問題なし。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年1月15日

その他の項目に新規事項の記載なし

・原子炉内に燃料なし(使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プールから共用プールへ燃料移動中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

5~6号機

◎日報に新規事項の記載なし

◆5号機
・冷温停止中
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール・水処理設備および貯蔵設備

◎日報に新規事項の記載なし

◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置は水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)ホット試験中

H4エリアタンク B排水路(C排水路合流点前[B-3])でセシウムが10倍に。排水路に蓄積した土壌の影響か

<最新のパトロール結果>
平成26年1月14日のパトロールにおいて、新たな高線量当量率箇所(β+γ線(70μm線量当量率))は確認されていない。また、堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。また、G4南タンクエリア堰内水の漏えいを除き、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)においても異常がないことを確認。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年1月15日

<最新のサンプリング実績>
※1月14日に採取したB排水路(C排水路合流点前[B-3])のセシウム濃度が前回と比較して10倍を超過していることが確認された。原因としては、当該試料が濁っていることから、排水路に蓄積していた土壌が影響したものと思われる。なお、その他ポイントの分析結果につきましては、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

<C排水路合流点前[B-3]の分析結果(1月14日採取分)>
・セシウム134: 180 Bq/L
・セシウム137: 420 Bq/L
・全ベータ: 1,100 Bq/L

<C排水路合流点前[B-3]の分析結果(1月13日採取分)>
・セシウム134: 検出限界値未満(検出限界値:18 Bq/L)
・セシウム137: 検出限界値未満(検出限界値:26 Bq/L)
・全ベータ: 200 Bq/L

【これまでの最高値】
<C排水路合流点前[B-3]の分析結果(採取日)>
・セシウム134: 300 Bq/L(H25/9/15)
・セシウム137: 670 Bq/L(H25/9/15)
・全ベータ: 110,000 Bq/L(H25/10/24)

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年1月15日

1~4号機タービン建屋東側

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年1月15日

福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(護岸地下水サンプリング箇所)

地下貯水槽

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年1月15日

関連データ(東京電力以外のサイト)