2015年12月17日 今日の東電プレスリリース

12月17日(木曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている状況を考えます。

「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)

※ 情報を追加して更新します

高性能容器(HIC)からの水漏れ点検の続報

※セシウム吸着塔一時保管施設第二施設に保管されているHICについて、前回(11月25日)の報告以降についても順次調査を継続していたが、その中で新たに吸水ブロックに水が染み込んでいるHICは確認されなかった。

また、セシウム吸着塔一時保管施設第三施設に保管されているHICについても、12月16日までに335基の調査を実施したが、新たに吸水ブロックに水が染み込んでいるHICは確認されなかった。

なお、現在までにたまり水および吸水ブロックに水の染み込みが確認されたHICの基数については、以下のとおり。

・セシウム吸着塔一時保管施設第二施設:34基
・セシウム吸着塔一時保管施設第三施設: 2基

引き続き原因調査を行うとともにHICの点検を実施する。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年12月17日

1~2号機

◎日報に新規事項の記載なし

◆1号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・1号機ディーゼル発電機(B)室、1号機所内ボイラー室の滞留水を1号機タービン建屋地下へ断続的に移送実施中

◆2号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、2号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中

3号機 FSTR建屋からから3号機廃棄物処理建屋への滞留水移送は「断続的に実施」

・FSTR建屋から3号機廃棄物処理建屋の滞留水移送については断続的に移送実施中

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年12月17日

その他の項目に新規事項の記載なし

・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、3号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中

4~6号機

◆4号機
・原子炉内に燃料なし
・2014年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了

◆5号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール

◎日報に新規事項の記載なし

・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。

水処理設備および貯蔵設備 第二セシウム吸着装置(サリー)を運転

その他の項目に新規事項の記載なし

・セシウム吸着装置停止中
・RO淡水化装置運転中
・多核種除去設備(ALPS)停止中
・増設多核種除去設備ホット試験中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
・モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置停止中

サブドレン・地下水ドレン

◎日報に新規事項の記載なし

地下水バイパス 通算94回目の海洋排水を終了。排出量は1,769トン

※地下水バイパス一時貯留タンクグループ1の当社および第三者機関による分析結果[採取日12月3日]については同等の値であり、ともに運用目標値を満足していることを確認。12月16日午前10時12分より海洋への排水を開始。(既出)

その後、午後5時21分に排水を停止。排水停止状態に異常がないことを確認。排水量は1,769m3。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年12月17日

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

12月16日のタンクエリアパトロールや汚染水タンク水位計による常時監視において、漏えい等の異常がないことを確認。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年12月17日

◆H4エリア

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年12月17日

H4エリア周辺地下水【E-1】全ベータ濃度(単位:Bq/L)
採取日 12/8 12/9 12/10 12/11 12/12 12/13 12/14 12/15
E-1 1,800 1,700 2,300 ※ 1,300 2,000 2,700 2,600
浪江雨量(mm)0.0 0.0 0.0 31.0 0.0 0.0 0.0 0.0

※ 悪天候により採取中止

H4エリア周辺地下水【E-10】のトリチウムは6,100Bq/L

◆H6エリア

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年12月17日

H6エリア周辺地下水【G-1】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 12/8 12/9 12/10 12/11 12/12 12/13 12/14 12/15
G-1 1,100 320 350 ※ 290 780 350 1,100
浪江雨量(mm) 0.0 0.0 0.0 31.0 0.0 0.0 0.0 0.0

H6エリア周辺地下水【G-2】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 12/8 12/9 12/10 12/11 12/12 12/13 12/14 12/15
G-2 520 500 640 ※ 2,900 4,600 6,500 670
浪江雨量(mm)0.0 0.0 0.0 31.0 0.0 0.0 0.0 0.0

※ 悪天候により採取中止

1~4号機タービン建屋東側

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年12月17日

地下貯水槽

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年12月17日