静岡県熱海市に公益財団法人・新技術開発財団の植物研究園があります。普段は関係者しか入ることができない同園ですが、紅葉の季節に期間限定で一般公開されているというので行ってきました!今日は「新技術開発財団 植物研究園」をご紹介します。
新技術開発財団と植物研究園について
新技術開発財団は、科学技術や植物の生育に関わる研究や開発に対して助成などを行っている公益財団法人で、リコー三愛グループの創始者である故市村清氏の提唱により1968年に設立されました。科学技術の振興をはかることにより、日本の経済社会の発展と国民生活向上へ寄与するために活動をしています。
植物研究園は、元は市村清・ユキエ夫妻の別荘です。その後、リコー三愛グループの保養所となったのですが、夫人が他界された際に残した遺言により、新技術開発財団に遺贈されました。贈与された保養所は研究施設に改修され、1991年、現在の植物研究園として開園しています。
植物研究園は鷹ノ巣山の東側斜面、 標高277~310メートルの場所にあり、広さは12,270平方メートル。テニスコートに換算するとおよそ47面ほどの大きさです。園内には様々な植物のほか、渓流も流れています。
通常は関係者しか入ることができませんが、花が咲く4月と木々が色づく11月に一般公開されています。
植物研究園内レポート
今回は秋の紅葉に合わせて一般公開された植物研究園を見てきました。
同園の駐車場は5台と少ない上に付近の道路は狭いので路上で駐車待ちをすることができません。そのため、バスやタクシーなどで行かれることをおすすめします。
植物研究園の正門を入るとすぐの所に駐車場があります。脇にはカエデが植えられており赤く色づいていました♪
駐車場の隅に小さな赤い橋が架かっており、この橋を渡ると普段は目にすることのできない日本庭園が現れます!
すぐにでも庭園を見て回りたいところですが、その前に研究棟で受付を済ませる必要があります。はやる気持ちを抑えて研究棟へ。
研究棟の建物の1階には、研究テーマなどに関する資料や説明パネルなどが展示されています。トイレが2階と3階にあり、使用することができます。ちなみに敷地内でトイレがあるのはこの建物のみです。
受付を済ませた後は、一部立ち入り禁止の区域があるものの、自由に見て回ることができます。私は「せせらぎの小径」と呼ばれる、渓流に沿って造られた小道を歩きました。所々でカエデが紅葉しています☆
渓流にはわさび田があり、ぽつんぽつんとわさびが生えていました。清流ならではの光景です♪
今年、複数の場所で紅葉を見てきたのですが、天候の影響のせいか、いずれも色の鮮やかさが今ひとつでした。聞いたところによると植物研究園でも、昨年のほうが良かったとのことでしたが、なかには綺麗に色づた樹木もあり、目を楽しませてくれました。
ゆっくり見ながら15分ほど歩くとせせらぎの小径は終りです。その後は、園内をぶらぶらと散策して、植物研究園を後にしました。同園の見学に要する時間は人によって異なるものの、およそ20~30分ほどかと思います。
新技術開発財団の植物研究園は普段、見ることのできない特別な施設です。同財団のWEBサイトをチェックして、一度訪れてみてはいかがでしょうか。一見の価値があると思いますよ♪次回の一般公開は4月が予想されます。
新技術開発財団 植物研究園
※植物研究園の駐車スペースは限られているため、付近の駐車場に停めて歩くか、もしくはJR熱海駅や来宮駅からバスもしくはタクシーで訪れるのが良いと思います。バスは両駅から「相の原団地」行きに乗り、 「上相の原」バス停で下車して坂道を50メートルほど下った左手に入口があります。