<過去最高値>地下水観測孔No.1
全ベータ:10,000Bq/L(2015.11.3)
これまでの最高値:9,300Bq/L(2015.10.27)
<過去最高値>地下水観測孔No.1-17
マンガン54:0.71Bq/L(2015.11.3)
これまでの最高値:0.62Bq/L(2015.10.27)
【注目点】地下水観測孔No.1-17でマンガン-54が初めて検出されたのは10月16日採取分。マンガン-54は鉄に中性子を照射することでできる放射化生成物。原子炉内では原子炉内の一次冷却水に含まれる鉄からも生成される。半減期は短めで312日。微量とはいえ原子炉内で生成される物質が検出されたことは注目される。タービン建屋東側全体でのこれまでの最高値は地下水観測孔No.1-6での「700Bq/L(2014.10.13)」
ページ下に原子力資料情報室の「原発きほん知識」へのリンクを紹介した。
地下貯水槽
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
1~3号機放水路
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
K排水路
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
【注目点】10月後半の降雨が少なかったためか、K排水路の放射能は低い水準で推移してきたが、11月3日採取分では、セシウム134、全ベータが「ND」からそれぞれ7.0、57へ上昇した。またセシウム137も前日の7.0から32に上昇。11月2日に降雨(原発から約10kmの浪江のアメダスで18.5mm)があった影響ということなのだろうか。雨で水流が強くなる、あるいは周辺からの泥水の流入が増えると、流れる水の汚染度が急上昇するというK排水路の特性が現れている。K排水路の本設工事の終了後には、K排水路の水は、C排水路を経由して、港湾内にダイレクトに流されることになるが、大丈夫なのだろうか。
福島第一原発から約10kmに位置する気象庁のアメダス「浪江」の気象データ】
11月4日の降水量合計は0.0mm 気温は最高 18.5℃、最低 2.2℃ 日照時間 10.1
最大風速3.8 東南東 最大瞬間風速6.6 東南東
11月3日の降水量合計は0.0mm 気温は最高 17.6℃、最低 4.9℃ 日照時間 4.1
最大風速3.7 北北西 最大瞬間風速7.7 北北西
11月2日の降水量合計は18.5mm 1時間最大雨量は5.0mm 10分間最大雨量は1.5mm
気温は最高 10.2℃、最低 3.9℃ 日照時間 0.0
最大風速4.6 北北西 最大瞬間風速8.7 北
●最大風速とは10分間の風速の平均値である平均風速のうち、その日最大のもの。瞬間最大風速は、文字通り瞬間ごとの風速の最大値。
●●10分間の平均風速が10メートルを超える場合には、クレーン作業など屋内作業を停止しなければならない場合がある。