2015年10月3日 今日の東電プレスリリース

10月3日(土曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている現状を考えます。

「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)

※ 情報を追加して更新します

1~2号機

◆1号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・1号機ディーゼル発電機(B)室の滞留水を1号機タービン建屋地下へ断続的に移送実施中

※ 建屋地下からの滞留水移送は停止中

◆2号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、2号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送実施中(2015年9月25日午後5時3分~)

※ 建屋地下からの滞留水移送は実施中

3号機 タービン建屋地下の高濃度滞留水の移送を再開(移送先は高温焼却炉建屋)

・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、3号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・FSTR建屋から3号機廃棄物処理建屋の滞留水移送については断続的に実施中

・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送実施中(2015年10月3日午前10時23分~)

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年10月3日

※ 建屋地下からの滞留水移送は実施中

4~6号機

◆4号機
・原子炉内に燃料なし
・2014年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了。

◆5号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール・水処理設備および貯蔵設備

◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。

◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置運転中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置 水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)停止中
・増設多核種除去設備ホット試験中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
・モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・RO濃縮水処理設備運転中

地下水バイパス 揚水井No.10でトリチウムが2,400ベクレル。過去すべての揚水井での最高値を更新

新規事項なし

福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果|東京電力 平成27年10月3日

<過去最高値>地下水バイパス揚水井No.10
トリチウム(H3):2,400Bq/L(2015.10.01)
 これまでの最高値::2,100Bq/L(2015.09.21/09.24)
※地下水バイパス全体での過去最高値は揚水井No.12で2014年6月30日の2,300Bq/L

<過去最高値>地下水バイパス揚水井No.9
トリチウム(H3):360Bq/L(2015.10.01)
 これまでの最高値::340Bq/L(2015.09.17)

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

10月2日のタンクエリアパトロールや汚染水タンク水位計による常時監視において、漏えい等の異常がないことを確認。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年10月3日

◆H4エリア

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年10月3日

H4エリア周辺地下水【E-1】全ベータ濃度(単位:Bq/L)
採取日 9/25 9/26 9/27 9/28 9/29 9/30 10/1
E-1 28,000 27,000 26,000 28,000 35,000 39,000 50,000
浪江雨量(mm) 18.0 10.0 0.0 0.0 0.0 0.0 2.0

◆H6エリア

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年10月3日

H6エリア周辺地下水【G-1】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 9/25 9/26 9/27 9/28 9/29 9/30 10/1
G-1 2,000 1,500 2,200 2,700 2,000 1,300 2,300
浪江雨量(mm) 18.0 10.0 0.0 0.0 0.0 0.0 2.0

H6エリア周辺地下水【G-2】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 9/25 9/26 9/27 9/28 9/29 9/30 10/1
G-2 13,000 19,000 20,000 16,000 12,000 3,300 4,900
浪江雨量(mm) 18.0 10.0 0.0 0.0 0.0 0.0 2.0

1~4号機タービン建屋東側

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年10月3日

サブドレン・地下水ドレン 10月2日・3日に連日の海洋排水。排水量はそれぞれ786トン、532トン

※サブドレン他水処理施設一時貯水タンクAに貯水していた水について、当社および第三者機関による分析結果[採取日9月19日]同等の値であり、運用目標値を満足していたことから、10月2日午前10時00分より海洋への排水を開始。その後、午後3時23分、海洋への排水を停止。排水量は786m3。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年10月3日