静岡県沼津市で見つかった東日本で最古&最大級と言われる古墳が、道路建設に伴い取り壊される(※)という話を知りました。工事が進む前にひとめ見ておきたいと思い、先日の日曜日(8月2日)に訪れてきました。
古墳は「高尾山古墳」といい、3世紀前半に造られた全長約62mの前方後方墳です。沼津市の東熊堂を走る国道1号線から100mほどの所に位置しており、周りには住宅などが建ち並んでいます。
本当にこのような街中に大きな古墳が残っているのだろうかと思いながら向かっていると、密集した建物の間にぽっかりと道路建設のために造成された土地が見えてきました。
(※古墳を訪れた8月2日時点においての話です)
前方後方墳は、上空から見ると鍵穴のような形をした前方後円墳の丸い部分が四角の形をした古墳です。
上の写真で盛り上がっている小さな丘のような場所が後方部の墳丘で、写真手前が前方部にあたります。小さな丘の上には熊野神社などがあったそうですが、今は隣接した土地に移築されています。
貴重な古墳とのことですが特に看板もなく、何も知らなければ中断しているただの工事現場と思ってしまいそうです。
今朝の新聞が報じた話によると、昨日、沼津市の市長が方針を一転して古墳の取り壊しを白紙撤回することを発表したそうです。道路建設も継続するとのことですので、貴重な高尾山古墳の保存と道路工事を両立して進めてほしいと思います。
高尾山古墳
Text & Photo:sKenji