2015年8月1日 今日の東電プレスリリース

8月1日(土曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている現状を考えます。

「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)

※ 情報を追加して更新します

高濃度汚染物を長期保管する高性能容器(HIC)水漏れについて2回目の点検を実施中。1回目の点検時に見つかったものとは別のHICで水溜りを発見

※セシウム吸着塔一時保管施設第二施設に保管されているHICについては、6月17日に1回目の点検(水溜まりの確認)を完了し、7月22日より2回目の点検を実施中。
 7月30日時点で65基の点検が完了し、そのうち2基について、1回目の点検時に上蓋部に設置した吸水ブロックに水が染み込んでいることを確認。
 吸水ブロックに水の染み込みが確認されたHICは、1回目の点検にて水溜まりが確認されたHIC(30基)とは別のHICであった。
 また、セシウム吸着塔一時保管施設第三施設に保管されているHICについては、7月30日時点で127基点検を実施し、新たに水溜まりが確認されたHICは認められていない。
 引き続き、HICの点検を行うとともに、原因調査を行う予定。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年8月1日

新規事項なし

◆1号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・1号機ディーゼル発電機(B)室の滞留水を1号機タービン建屋地下へ断続的に移送実施中

※ タービン建屋地下滞留水の移送は停止中

◆2号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、2号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・2号機使用済燃料プール(以下、SFP)代替冷却系について、当該系統の空気作動弁用コンプレッサの交換に伴う準備作業(コンプレッサユニットおよび防護柵のアンカー打設作業)を行うため、7月28日午前6時2分に停止したが、作業が終了したため、7月30日午前10時46分に起動。7月30日午後1時現在、SFP水温度は33.7℃(停止時29.4℃)で、運転上の制限値65℃に対して余裕があることから、SFP水温度の管理上は問題ない。
・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送中(2015年7月30日午後6時59分~)

※ タービン建屋地下滞留水の移送は実施中

3号機 〜タービン建屋地下の高濃度滞留水の移送を再開(移送先は高温焼却炉建屋)

・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系停止中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、3号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・FSTR建屋から3号機廃棄物処理建屋の滞留水移送については断続的に実施中。

・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送中(2015年8月1日午後2時15分~)

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年8月1日

※ タービン建屋地下滞留水の移送は実施中

4~6号機

◆4号機
・原子炉内に燃料なし
・2014年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了。

◆5号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール・水処理設備および貯蔵設備

◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。

◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置 水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)停止中
・増設多核種除去設備ホット試験中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
・モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・RO濃縮水処理設備停止中

地下水バイパス 〜通算75回目の海洋への排水を開始

※地下水バイパス一時貯留タンクグループ2の当社および第三者機関による分析結果[採取日7月17日]については同等の値であり、ともに運用目標値を満足していることを確認。(既出)

8月1日午前10時4分より海洋への排水を開始。同日午前10時8分に漏えい等の異常がないことを確認。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年8月1日

地下水バイパス揚水井分析結果(7月30日採取分)ではNo.9のトリチウム濃度が過去最高値。揚水井の汚染範囲が徐々に拡大か

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

 7月31日のパトロールにおいて、タンクからの漏えいの兆候を早期に発見する目的で70μm線量当量率の測定を行っているが、酷暑のため70μm線量当量率の測定を一部実施できない箇所を除き、堰床部に溜まっている雨水の影響により、一部実施出来ない箇所を除き、新たな高線量当量率箇所(β線による70μm線量当量率)は確認されなかった。また堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。
 なお、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)において異常がないことを確認。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年8月1日

◆H4エリア

<最新のサンプリング実績>
 前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年8月1日

◆H6エリア

<最新のサンプリング実績>
 前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年8月1日

※ 周辺地下水G−1のトリチウム濃度が1,500ベクレルに上昇

1~4号機タービン建屋東側

<最新のサンプリング実績>
 前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年8月1日

地下貯水槽

<最新のサンプリング実績>
 前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年8月1日

1~3号機放水路

新規事項なし

K排水路の状況

<最新のサンプリング実績>
 前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年8月1日

関連データ(東京電力以外のサイト)